Category Archives: 国内外の話題・報告

国内外で報告された、論文、話題等を紹介します。

抗インフルエンザ薬は子どもに投与すべきではない(英国研究)

 10日,BMJ 誌の Online First に,抗インフルエンザ治療薬(タミフル,リレンザ)による子どもの季節性インフルンザの治療や予防に関するシステマティックレビューが掲載され,子どもにインフルエンザの治療や予防でこれらを用いることについてエビデンスは十分ではなく,嘔吐やこれに伴う脱水症状の発現の可能性を考慮すると軽症例などでは投与すべきではない(対象は限られる)とした結論が示されています。 続きを読む


虫よけ剤ディートの安全性に懸念(フランス研究)

 世界中で広く使われている虫よけ剤ディートの安全性について,フランスの研究グループがBMC Biology誌に気になる報告を行っています。 続きを読む


子どもへのタミフル予防投与と有害事象の発現(英国報告)

 新型インフルエンザの学校での集団感染対策は各国で課題になっていますが,Eurosurveillance の最新号に,感染児童(生徒)が確認されたことにより英国内の小・中学校で実施されたタミフルの予防投与において,発現した有害事象の状況が報告されています。 続きを読む


高齢糖尿病患者への抗精神病薬の投与は留意が必要(カナダ研究)

 一部の非定型抗精神病薬による高血糖の副作用はよく知られているところですが,高齢の糖尿病患者を対象とした研究で,定型抗精神病薬でも高血糖が起こりうるとした報告が行われています。 続きを読む


ニンテンドーDSを活用した自己血糖測定器“DIDGET”

 既にご存じの方もいるかもしれませんが、英国ではニンテンドーDSを活用した自己血糖測定器“DIDGET”が、この8月にもバイエル社から発売されるそうです。 続きを読む


マイケル・ジャクソン急死と処方薬の濫用

 ポップス界のスーパースター、マイケル・ジャクソン(私もレコード、CDをたくさん持っています)が25日心不全で急死しましたが、その死因をめぐっては処方薬濫用による影響があるのではないかと大衆紙などが伝えています。 続きを読む


淀川水系で検出されるタミフル代謝活性体

 TOPICS 2007.10.4 の記事で、タミフルの代謝活性体であるオセルタミビルカルボン酸塩(OC:oseltamivir carboxylate)が、通常の下水処理で取り除くことができず、水環境中でこれを野生のカモなどがエサとともに摂取した場合、ウイルスが突然変異を起こしてタミフルに対して耐性を獲得してしまう危険があるとする研究を紹介しましたが、 続きを読む


バイアグラの処方せんなしでの販売拡大へ(英国)

 英国マンチェスターの一部地域で行われている大手ドラッグストアチェーン“Boots”(http://www.boots.com/)によるバイアグラの試験販売(TOPICS 2007.02.13)ですが、英国各紙は19日よりイングランド・ウェールズにある29の店舗に拡大すると伝えています。 続きを読む


FDAに「たばこ規制」の権限強化を与える法案が成立へ(米国)

 米上院は11日、米FDAが持つたばこの販売や広告などの規制権限の大幅強化などを盛り込んだ、たばこ規制法案(H.R.1256、 Family Smoking Prevention and Tobacco Control Act 他)を賛成79、反対17で可決しました。下院での審議・可決後、オバマ大統領の署名を経て成立する見通しです。以下概要(法案成立後、FDAに施行を求める事項も含む)を示します。 続きを読む


つわりとメトクロプラミドの使用

 妊娠初期のつわりへの対応は、催奇形性の懸念から薬物療法を行いにくいのが現状ですが、メトクロプラミド(プリンペラン)につわりへの適応があるイスラエルで、妊娠初期に母親が使用した場合、実際に出生児に影響があったかどうかという研究結果がNEJM 誌に掲載されています。 続きを読む