Category Archives: 公的機関情報

国内外の公的機関が発表する情報です。

第4回内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会

 14日、第4回内服薬処方せんの記載方法の在り方に関する検討会が開催され、これまでの議論の論点を整理した報告書の骨子案が示され、議論が行われています。 続きを読む


主婦連、エコナのトクホ認可取り消しと一時販売停止を求める

 主婦連合会(http://shufuren.net/)」は11日,花王の「エコナ」関連食品について,特定保健用食品としての認可取消しと安全性が確保されるまでの一時販売停止などを求める要望書を消費者庁や厚生労働省,花王などに提出しています。 続きを読む


HPVワクチンに関する情報

 日本でも,サーバリックス(Cervarix)が年内の正式承認の見通し(8月31日の薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会を通過)となっているHPV(ヒトパピローマウイルス)ワクチンですが,米国FDAでは9日に開催されたワクチンと関連生物学的製剤に関する諮問委員会(Vaccines and Related Biological Products Advisory Committee)で,このサーバリックスの承認と TOPICS 2009.8.22 でも紹介したガーダシル(Gardasil)の適応拡大の審議が行われました。 続きを読む


新型インフルエンザ対策担当課長会議

 8日,厚労省の「新型インフルエンザ対策担当課長会議」を開かれ,新型インフルエンザワクチンの接種までの実施方法について,各都道府県や中核市の担当者に示されています。会議の様子は一部が伝えられていますが,厚労省の「新型インフルエンザ対策関連情報のページ」に当日の配布資料が掲載されましたので一読をおすすめします。 続きを読む


新型インフルエンザワクチン接種に関するパブコメ

 4日夜の各紙が報じており,すでにご存じかと思いますが,厚労省はワクチン接種の優先順位などを記した,「新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチンの接種について (素案)」を公表し,6日,この素案についての意見募集を開始しました。 続きを読む


ジヒドロコデイン配合OTC風邪薬,事実上使用禁止へ(英国)

英国医薬品庁(MHRA)は3日,コデイン,ジヒドロコデインが配合されているOTC製品について,濫用や依存性の危険性が高いとして,効能の一部削除などの安全対策を行うと発表しました。

New advice on OTC analgesics containing codeine
(MHRA 2009.9.3)
http://www.mhra.gov.uk/NewsCentre/Pressreleases/CON057115
(→アーカイブ)

Updated advice on non-prescription medicines containing codeine or dihydrocodeine (DHC) (MHRA 2009.9.2)
http://www.mhra.gov.uk/Safetyinformation/Safetywarningsalertsandrecalls/
Safetywarningsandmessagesformedicines/CON057118

(→アーカイブ)

【医薬品安全性情報 Vol.7 No.21 2009.10.15 】(上記和訳)
乱用と依存症のリスク防止のため codeine または dihydrocodeine を含有する OTC 鎮痛薬に対する規制強化を勧告
http://www.nihs.go.jp/dig/sireport/weekly7/21091015.pdf

英国では,(アセトアミノフェンの)鎮痛作用を強化する目的でコデインやジヒドロコデインが配合されたOTC鎮痛薬については,濫用防止のため32錠を超えるものについては,“dispensing only”と表示するなどして自主的な販売規制を行ってきましたが,一部の店舗で100錠を超えて販売されるなど,十分な対策が取られていないとして,今回の安全対策の発表に至ったようです。

MHRAでは,今後次のような対策を行うとしています・

  • 今後,効能は「アセトアミノフェンやイブプロフェン,アスピリンのみで改善されない急性の中等度の痛み」のみとし,かぜやのどの痛み,咳,軽度の痛みなどの効能は削除する
  • 短期間(最大3日間)の使用に留めることを患者向け説明書やラベルに明記する
  • パッケージの正面にはっきりと ’Can Cause Addiction. For three days use only’ という表示を義務づける。広告を行う場合も同様。
  • 患者向け説明書には,依存の兆候を示す症状を追記する
  • 薬局医薬品は32錠までとする
  • メーカーに対しては2009年12月31日までに対応を求めると共に,店頭品についても3〜6ヶ月以内に対策をとること求める(対応が早いですね)

今回のMHRAの発表は,事実上コデイン・ジヒドロコデインの風邪症状でのOTC配合を禁止するものです。日本では,アセトアミノフェン+ジヒドロコデインというパターンのOTC鎮痛剤はありませんが,総合感冒薬の配合をみるとこの組合せはかなりありますね。以前にも述べましたが,日本では総合感冒薬での濫用や依存というのは果たして存在しないのでしょうか?

業界団体のPAGB(The Proprietary Association of Great Britain http://www.pagb.co.uk/)は3日,直ちに対応するなどとしたプレスリリースを発表すろともに,毎年英国内で販売されているOTC鎮痛剤約3億パックのうち,2700万パックがこれに該当するとしています。

Industry supports changes to information about over-the-counter products containing codeine(PAGB 2009.9.3)
http://www.pagb.co.uk/pressarea/releases/codeinestatement3.9.09.pdf

Over-the-counter pain relief medicines containing codeine
http://www.pagb.co.uk/pressarea/releases/Codeineproductlist.pdf

コデイン配合のOTC鎮痛薬は,豪州などでも問題になっており,コデイン・ジヒドロコデイン配合製品が,総合感冒剤や咳止めとしてOTCとして販売されている日本でも軽視できない問題です。

せめて,英国のように「依存する危険があります」くらいは箱にはっきりと書いた方がよいと思います。そして,これらを配合するOTCのネット販売の禁止はもちろんのこと,「かぜをひいたら,○○を」といったTVCM,大包装品の大量陳列などもちょっと考えたほうがよいかもしれません。

関連情報:TOPICS 2009.1.26 OTC鎮痛剤で依存が起こるか?(英国)


保育所における感染症対策ガイドライン

 厚労省は31日,「保育所における感染症対策ガイドライン」を公表しています。 続きを読む


規制改革会議、医薬品通信販売の規制等に対し再検討を要請

 28日,規制改革会議(http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/)は,6月1日から6月30日まで実施した集中受付月間において寄せられた「全国規模の規制改革要望」についての関係省庁からの第1次の回答をに対し,再検討要請事項を公表しました。 続きを読む


第1回チーム医療の推進に関する検討会

 8月24日のTOPICSで紹介した「第1回チーム医療の推進に関する検討会」が,28日開催されています。 続きを読む


新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会資料

 27日,第2回の新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会が開かれています。会議の様子は各紙が伝えていますが,28日厚労省の「新型インフルエンザ対策関連情報:ワクチン関連情報のページ」に当日の配布資料が掲載されています。各国の感染状況などが掲載されており,一読をおすすめします。 続きを読む