Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

経口ビスホスホネート製剤は目炎症症状のリスクを高める

 TOPICS 2011.09.16 で、ビスホスホネート使用中の患者さんの中にまれではあるが、ぶどう膜炎や強膜炎など重篤な目の炎症症状を発現する場合があるとしたニュージーランド当局の情報を紹介しましたが、カナダの研究チームがコホート研究で、ビスホスホネートを使用した場合のこれらの発症リスクを明らかにしています。 続きを読む


オンラインによる患者副作用報告の試行事業が開始

 最近まで実証研究が行われていた、オンラインによる患者副作用報告(TOPICS 2011.01.11)ですが、3月26日から正式な試行事業としてスタートしています。 続きを読む


5α-還元酵素阻害薬、処方前に泌尿器系チェック必要(カナダ)

 ヘルスカナダは19日、前立腺肥大症治療薬として使用されている5α-還元酵素阻害薬(5-ARIs)のフィナステリド(本邦で低用量のものがプロペシアとして販売)、デュタステリド(アボルブ)について、 高グレード前立腺がん(High-grade prostate cancer)の発症リスクが増大する可能性があるとして、安全性情報を発出しています。 続きを読む


2012 Beers Criteria(Update)

 ほとんど報道がなかったので今まで気づかなかったのですが、あの Beers Criteria(Beers リスト) の2012年版が公表されています。 続きを読む


患者向医薬品ガイドの現場での活用促進が必要(PMRJ)

 医薬品医療機器の品質、有効性及び安全性の確保及び向上に寄与することを目的に、レギュラトリーサイエンスの推進に関する幅広い事業活動を行っている「医薬品医療機器レギュラトリーサイエンス財団(PMRJ)」(http://www.pmrj.jp/)は8日、患者向医薬品ガイドを活用した医療現場における患者への医薬品・安全性情報提供の改善に向けた提言を行っています。 続きを読む


スタチンと高血糖、認知機能障害について注意喚起(米FDA)

 米FDAは28日、血糖上昇や記憶障害に関する警告などを含むスタチンについて安全性に関するラベルの変更を認可したことを明らかにしました。 続きを読む


糖尿病患者へのラジレスとARB/ACEの併用は禁忌(欧州医薬品庁)

 欧州医薬品庁(EMA)は17日、アリスキレン(商品名:ラジレス、海外では配合剤もあり)についてのレビュー結果を明らかにし、ARBまたはACE阻害剤とラジレスとの併用については、糖尿病患者及び中等度から重度の腎障害への患者については禁忌とする勧告を行いました。 続きを読む


抗肥満薬オルリスタットのリスクベネフィット(EMA)

 欧州医薬品庁(EMA)は16日、抗肥満薬のオルリスタット(Alli、Xenical)と肝障害の関連性についてのレビュー結果を明らかにしています。 続きを読む


治りにくい下痢はPPIの使用との関連を疑え(米FDA)

  Clostridium difficile 関連の下痢(CDAD:Clostridium difficile–associated diarrhea)とPPIの使用との関連性については、以前から指摘されているところですが、米FDAは8日、より踏み込んだ注意喚起を行っています。 続きを読む


国立医薬品食品衛生研究所報告から

 前記事で紹介した国衛研の報告には、現場と関係がある興味ある研究や報告があります。このうち最近のもので目に留まったものをいくつかを紹介します。 続きを読む