Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

バレニクリンはfirst-lineの治療には不適当(海外研究)

 TOPICS 2011.10.25 で、バレニクリン(チャンピックス、米国販売名は”Chantix”)の使用で精神神経系の有害事象が高まることはないとした米FDAのアナウンスを紹介しましたが、これに異議を唱える論文がPLoS ONE  誌 に掲載されています。 続きを読む


富士モデルは根拠に基づかない自殺対策なのか?

 本サイトでもたびたび紹介し、国でも取り組まれているようになりつつある、自殺対策としての医療機関への受診を促す富士モデルですが、28日の中日新聞で気になる記事が目に留まりました。 続きを読む


ドンペリドンとQT延長・不整脈

 ドンペリドン(ナウゼリン錠他)の副作用というと、錐体外路症状が有名ですが、EMAのファーマコビジランスの専門調査会は27日発出の Monthly Report で、ドンペリドンの使用と重大な心室性不整脈や突然死のリスク増と関連している可能性があるとして注意を呼びかけています。 続きを読む


バレニクリン(チャンピックス)更新情報(米FDA)

 米FDAは24日、バレニクリン(チャンピックス、米販売名はchantix)の更新情報を発表し、現時点ではバレニクリンの使用で精神神経系の有害事象が高まることはないとしたレビュー結果を明らかにしています。 続きを読む


欧州医薬品庁もARBに発がんリスクはないと結論

 この間、さまざまな意見が出されているとARBの発がんリスクですが、欧州医薬品庁(EMA)のヒト医薬品委員会(CHMP)は20日、レビューの結果、関連性はないとした結論に至ったことを発表しています。 続きを読む


PMDAからの医薬品適正使用のお願い「チャンピックス錠」

 PMDAは20日、ウェブサイトに新たに一般向けの「PMDAからの医薬品適正使用のお願い(患者向け医薬品ガイド)」のページを新設し、第一報としてチャンピックスに関する情報を掲載しています。(画像クリックで別ウインドウでPDFが開きます)

PMDAからの医薬品適正使用のお願い(患者向け医薬品ガイド)
 http://www.info.pmda.go.jp/ippan_info/ippan_tekisei_pmda.html

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監視が必要な医薬品リストを再分類(フランス)

 TOPICS 2011.02.01で、フランス保健製品衛生安全庁(afssaps:agence française de sécurité sanitaire des produits de santé)が、継続的なモニタリングが必要な77の成分と12の薬効群を公表したことを紹介しましたが、13日、このリストを見直したことを明らかにしています。 続きを読む


薬害オン会議、アクトス等の販売中止を求める意見書を提出

 民間の医薬品監視機関の薬害オンブズパースン会議(http://www.yakugai.gr.jp/)は29日、厚生労働大臣や武田薬品工業などに対し、糖尿病治療薬ピオグリタゾン塩酸塩製剤(商品名アクトス錠他)の販売中止と回収を求める要望書を提出しています。 続きを読む


プラザキサによる出血事象の報告さらに増える

 プラザキサカプセルの市販直後調査・第4回中間報告(2011年8月13日現在)が公表されています。メーカーウェブサイトにも掲載されていますが、日病薬がHPで概要と合わせて紹介しています。(さすが対応が早い) 続きを読む


ビスホスホネートと目の炎症症状

 ビスホスホネートというと、顎関節壊死や骨折リスクを頭に思い浮かべますが、ニュージーランド当局のMEDSAFEが季刊で発行する Prescriber Update (→リンク)によれば、ビスホスホネート使用中の患者さんでまれではあるが、ぶどう膜炎や強膜炎など重篤な目の炎症症状を発現する場合があるそうです。 続きを読む