Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

去痰薬、乳児への有用性はない(フランス研究)

 以前、気管支内の分泌物増加のため気管支が閉塞し入院となったケースが相次いで報告されているとして、フランス保健製品衛生安全庁(afssaps:agence française de sécurité sanitaire des produits de santé)が、カルボシステイン・アセチルシステイン(日本では吸入薬)などの去痰薬(粘膜溶解薬)の2歳未満への使用を禁止したことを紹介(TOPICS 2010.05.022010.11.21)しましたが、その根拠ともなった有害事象の症例の事例をまとめた報告をフランスの研究グループが Plos One 誌に発表しています。 続きを読む


リネゾリドとセロトニン症候群(米FDA)

 米FDAは26日、MRSA 感染症に使用されるオキサゾリジノン系合成抗菌剤のリネゾリド(ザイボックス)について、SSRIやSNRI などセロトニン系に作用する薬剤と併用するとセロトニン症候群を発現する可能性があるとして注意を呼びかけています。 続きを読む


EMA、ピオグリタゾンはベネフィットがリスクを上回る(Update)

 EMA(欧州医薬品庁)は21日、ピオグリタゾン(アクトス他)製剤について、膀胱がんリスク増が見られるものの、ピオグリタゾンで利益を得る一部の患者があるとして、使用制限をすることは可能でなく、治療中の患者に対してはベネフィットがリスクを上回るとしたCHMP(ヒト医薬品委員会)の結論を発表しています。 続きを読む


緊急安全性情報等の提供に関する指針が通知

 TOPICS 2011.03.31で紹介した「緊急安全性情報等の提供に関する指針」ですが、案がまとまり、すでに各都道府県に通知が行われています。(パブコメ結果は、確かまだだったけど) 続きを読む


厚労省、評価中のリスク等の情報提供を開始

 厚労省は15日、安全対策の一層の充実を図る観点から、使用上の注意の改訂等の安全対策措置に繋がりうる事前情報をPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)のHP(http://www.info.pmda.go.jp)などを通じて情報提供を行うことを明らかにしています。 続きを読む


ピオグリタゾン製剤は中止を(npojip)

 きっと記事が出るだろうと思っていましたが、5日、医薬ビジランスセンター(http://npojip.org/)の速報版に、ピオグリタゾン(アクトス)問題のこれまでの経緯がまとめられています。内容的にはピオグリタゾン製剤の販売中止を強く求めたものとなっています。 続きを読む


チャンピックスの添付文書が改訂指示

 厚労省は5日、バレニクリン酒石酸塩(チャンピクス錠)などについて、添付文書の変更の指示を行っています。 続きを読む


バレニクリン(チャンピックス)と心臓血管イベントリスク

 お伝えしたいTOPICSは結構あるのですが、ここのところ、地元で優先的に取り組むべき課題があり、いましばらくは更新頻度が少なくなってしまう予定です。申し訳ありません。

 さて、先日FDAがバレニクリン(チャンピックス)について、心臓血管病の発症リスクについてレビューを行っていることを紹介(TOPICS 2011.06.17)しましたが、CMAJ 誌のオンライン版にこれを示唆する論文が掲載されています。 続きを読む


アクトス問題、国内でも膀胱がんリスクの対応へ(Update)

 23日、薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会が開催され、アクトス問題の国内での当面の対応が決まったそうです。 続きを読む


バレニクリン(チャンピックス)更新情報(米FDA)

 米FDAは16日、心臓病の発作の既往歴をもつひとがバレニクリン(チャンピックス、米国名:Chantix)を使った場合、心臓発作などの再発リスクが高まる可能性があるとして、注意を呼びかけています。(ラベルも変更へ) 続きを読む