Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

抗インフルエンザ薬は子どもに投与すべきではない(英国研究)

 10日,BMJ 誌の Online First に,抗インフルエンザ治療薬(タミフル,リレンザ)による子どもの季節性インフルンザの治療や予防に関するシステマティックレビューが掲載され,子どもにインフルエンザの治療や予防でこれらを用いることについてエビデンスは十分ではなく,嘔吐やこれに伴う脱水症状の発現の可能性を考慮すると軽症例などでは投与すべきではない(対象は限られる)とした結論が示されています。 続きを読む


テストステロン配合OTC外用薬に添付文書の変更指示

 TOPICS 2009.05.08 で,テストステロン配合ゲル(1%)について、小さな子どもが誤って曝されると有害事象が生じる可能性があるとした注意を米FDAが行ったことを紹介しましたが,日本でも同様のOTC製品に対して,注意喚起が行われました。 続きを読む


チャンピックスに精神神経系の副作用に関する警告欄が新設

 厚労省は7日、禁煙補助薬チャンピックス(バレニクリン酒石酸塩)について、気分変動、攻撃的行動、敵意、自殺念慮などの精神神経系の副作用発現の可能性について,警告欄に記するよう添付文書の変更を指示しました。 続きを読む


子どもへのタミフル予防投与と有害事象の発現(英国報告)

 新型インフルエンザの学校での集団感染対策は各国で課題になっていますが,Eurosurveillance の最新号に,感染児童(生徒)が確認されたことにより英国内の小・中学校で実施されたタミフルの予防投与において,発現した有害事象の状況が報告されています。 続きを読む


高齢糖尿病患者への抗精神病薬の投与は留意が必要(カナダ研究)

 一部の非定型抗精神病薬による高血糖の副作用はよく知られているところですが,高齢の糖尿病患者を対象とした研究で,定型抗精神病薬でも高血糖が起こりうるとした報告が行われています。 続きを読む


FRAX、ビスホスホネートと顎骨壊死

 地元では医師会の計らいで医師向けの勉強会に時々参加させてもらっているのですが、16日は骨粗鬆症と顎骨壊死をテーマとした講演会が行われました。忘れないよう、メモ代わりに興味ある話をいくつかまとめした。 続きを読む


PMDAが医薬品の適正使用に関する情報の掲載を開始

 7月13日、独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)ウェブサイトの医薬品関連情報に、医薬品の適正使用等に関するお知らせを掲載した「医薬品に関するお知らせ」というカテゴリーが新たにできました。 続きを読む


モンテルカストと精神神経系有害事象(カナダ)

 Health Canada は7日公表の“Canadian Adverse Reaction Newsletter”で、モンテルカスト(シングレア・キプレス)に関する精神神経系の有害事象を公表しています。 続きを読む


バレニクリン、精神神経系副作用の黒枠警告追記へ(米FDA)

 米FDAは1日、禁煙補助薬のバレニクリン(チャンピックス、米国は、Chantix)とプルオピオン(Zyban 本邦未発売)について、抑うつ傾向(depressed mood)、他者への敵対(hostility)、自殺の考え(suicidal thoughts)などの精神神経系の副作用発現の可能性を黒枠警告で記すよう製薬メーカーに求めると発表しました。 続きを読む


ランタスと発がんリスク

 29日、EMEA(欧州医薬品庁)は、インスリングラルギン(ランタス注)の安全性に関するプレスリリース行っています。 続きを読む