Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

アバンディア、販売は継続(米国)

 以前、ロシグリダゾン(米国販売名:アバンディア)の心血管リスクについて紹介しましたが、この問題についての集中審議が30日の合同の諮問委員会(Endocrinologic and Metabolic Drugs Advisory Committee)で行われました。審議の結果、委員の23人中20人が心血管リスクを高めるとの判断を下す一方で、リスクとベネフィットのバランスからみて、販売は継続されるべきとする判断が22対1で下されました。 続きを読む


最近の国内外の副作用等の報告状況

 6月28日、薬事・食品衛生審議会の医薬品等安全対策部会が開催され、今年1月から3月までに厚労省に報告のあった医薬品の副作用報告についての集計結果が公表されています。 続きを読む


糖尿病治療薬と心筋梗塞

 世界トップブランドの糖尿病治療薬 Avadia(一般名:Rosiglitazone、本邦未発売)について、他の糖尿病治療薬を服用している人と比べ、心筋梗塞が43%、関連死が64%リスクが高まるとする論文が、21日のNew England Journal of Medicine誌のオンライン版に掲載され、大きな波紋が広がっています。 続きを読む


ペルゴリド、カベルゴリンに対し注意喚起を強化

 厚生労働省は19日、日本製薬団体連合会の安全性委員会に対し、抗パーキンソン剤のメシル酸ペルゴリドとカベルゴリンに対し、使用上の注意の改訂を指示、これを受けて、両剤は20日付けで添付文書を改訂しています。 続きを読む


Adverse Medicine Events Line(豪州)

 日本国内では、タミフルによる異常行動が大きく報道されていますが、海の向こう豪州では、入眠剤Stilnox(ゾルビデム、日本名:マイスリー)服用後の異常行動が、連日大きく報道されています。 続きを読む


ペルゴリドが販売中止へ(米国)

 米FDAは29日、パーキンソン病治療のペルゴリド(ペルマックス 他)について、自主的に販売が中止されると発表しました。 続きを読む


チアゾリジン系薬剤と骨折リスク

 米国TAKEDAとFDAは9日、ピオグリダゾン(アクトス)を服用している女性に骨折のリスクが高まる可能性があるとする安全性情報(Letter)を発表しています。 続きを読む


パーキンソン病治療薬と心臓弁膜症

 NEJM誌の最新号に、心臓弁膜症と麦角アルカロイド誘導体のペルゴリド、カベルゴリンの使用が関連づけられるとする2つの論文が掲載されています。 続きを読む


PPIが、大腿骨頸部骨折のリスクを高めるかもしれない(英国研究)

 米国ペンシルベニア大の研究グループは、プロトンポンプ阻害剤(PPI)を1年以上服用すると、大腿骨頸部の骨折(hip fracture)のリスクが44%高まり、また高容量を使用すると、使用しない人に比べリスクは2.6倍になるとする調査結果をまとめ、論文がJAMAの最新号に掲載されています。 続きを読む


ドパミン作用薬と病的賭博・性欲亢進(英国レポート)

 MHRA(英国医薬品医療用製品規制庁)は7日、病的賭博(pathological gambling)と性欲亢進(increased libido)について、ドパミン作用薬の使用と関連づけられるとしたレポート(Public Assessment Report)を公表し、すべてのドパミン作用薬について、患者向けリーフレット(patient information leaflet)にこれらの情報を加えるよう求めています。 続きを読む