Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

認知症と非定型抗精神病薬

 近年、アルツハイマー型痴呆症に伴う、他者への攻撃性、妄想や幻覚などの行動障害を改善するために、リスペリドンなどの非定型抗精神病薬が使われることがありますが、このほど、南カルフォルニア大学の研究グループが、これらの薬剤の有効性と安全性についての研究を行い、The New England Journal of Medicine に論文を発表しています。 続きを読む


ニューキノロン系抗菌剤と腱障害

医薬品などを監視する消費者団体の米国パブリックシチズン(Public Citizen)は29日、ニューキノロン系抗菌剤(Fluoroquinolone Antibiotics)による腱炎・アキレス腱断裂などのリスクを、黒枠警告(”Black-box”warnings)に記載すべきとする請願をFDAに行ったと発表した。 続きを読む


β遮断薬は高血圧症の治療に使われるべきではない(英国)

 健康増進や病気の予防と治療に関する手引きを手がける英国独立機関のNICE(The National Institute for Health and Clinical Excellence)と英国高血圧協会(BHS:British Hypertension Society)は28日、最近わかったエビデンスなどを再検討、β遮断薬は他の薬剤に比べ心リスクを減らさないことや糖尿病のリスクが最大で30%高まるなどとして、2004年に改められたばかりの高血圧症の薬物治療のガイドラインの見直しを発表しました。 続きを読む


パーキンソン病とギャンブル依存症

 最新情報に詳しい方ならもうご存知かもしれませんが、米国やカナダでは、パーキンソン病の治療薬の影響でギャンブルを止められなくなったとして、多くの裁判が起こっています。これらの多くは、去年Archives of Neurology誌に掲載された、下記の報告などを受けてのものと思われます。 続きを読む


アセトアミノフェンと肝不全(米国研究)

 OTCにも広く配合されているアセトアミノフェンですが、劇薬に分類されているように、アセトアミノフェンの過量服用による肝臓へのダメージは有名です。 続きを読む


患者による副作用直接報告(英・イエローカード計画)

 英国では、1964年におきたサリドマイドによる薬害をきっかけに、独自の副作用報告システムであるイエローカード計画(Yellow Card Scheme)がスタートしている。 続きを読む


FDAの諮問委員会が吸入タイプのインスリン承認を支持

 FDAの内分泌・代謝性医薬品諮問委員会(Endocrinological and Metabolic Drugs Advisory Committee)は、1型および2型糖尿病にエクスベラ(Exubera)が有効とする票決を行い、承認についての了承を行いました。 続きを読む


FDA、勃起不全薬に対し視力障害に関する情報追加を発表

 7月8日FDAは、市販後報告に基づき、シルデナフィル(バイアグラ)・バルデナフィル(レビトラ)などの勃起不全薬について、関連性は認められないもの、視神経に血液が流れにくくなっておこる、非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)発症の可能性があることを記した、ラベル(添付文書・患者向け情報)の変更について、合意したと発表しました。 続きを読む


バイアグラ服用で、深刻な視力障害か

 FDAは27日、バイアグラの服用者38人に、「非動脈炎性前部虚血性視神経症(NAION)」という深刻な視力障害が出ているとの報告を受け、調査を始めたことを明らかにした。 続きを読む