Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

最近の国内外の副作用等の報告状況

 本来なら、もっと前に紹介すべきところなのですが、今回はさぼってしまい今日になってしまいました。(もうすぐ次が出てきてまう) 続きを読む


ドンペリドンの安全性についてレビューを開始(欧州医薬品庁)

  EMA(欧州医薬品庁)のファーマコビジランス・リスク評価委員会(PRAC)が3月4-7日に行われ、新たにドンペリドン(ナウゼリン他)について、安全性のレビューを開始する、referral procedure(付託手続き)を行うと発表しています。 続きを読む


塩素除菌ブームの中、危険商品で健康被害

 (首かけタイプの)二酸化塩素商品による除菌効果がブームとなり、私の所でも関連商品についての問い合わせを受けたこともある(ポリシーとしてうちでは取り扱わなかった)のですが、同じ塩素でも次亜塩素酸を含む錠剤が含まれた商品が発売され、健康被害が拡大しているそうです。 続きを読む


持効型インスリン「トレシーバ」、現時点では承認できない(米FDA)(Update)

 日本でも昨年製造承認が得られ、薬価収載待ちになっている持効型インスリンのトレシーバ(一般名:インスリン デグルデク)と、ノボラピッド(インスリン アスパルト)との合剤の ライゾデグRyzodeg(日本では承認申請中)について、Novo Nordisk 社は10日、米FDAより現時点での申請内容では承認できないとの通知を受け取ったことを明らかにしています。   続きを読む


カルバマゼピンによる重症薬疹とHLA-B*3101

 スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)や、中毒性表皮壊死症(TEN)など、医薬品によるの重症薬疹については、近年発症を予測するバイオマーカーとして、Human leukocyte antigen(HLA)の遺伝子多型が注目されていますが、英医薬品庁(MHRA)は13日公表の Drug Safety Update で、HLA-B*3101 保有者においてもリスクが増加する可能性があるとして注意を呼びかけています。 続きを読む


抗うつ薬とQT延長/TdPのリスク(NZ)

 先月の論文・報告あれこれで既に紹介しましたが、ニュージーランドのMEDSAFEと医薬品副作用委員会(MARC)がこのほど抗うつ薬とQT延長に関するレビュー結果をまとめ、その概要について、Prescriber Update で、紹介しています。 続きを読む


副腎皮質ステロイドの使用と筋骨格系有害事象(NZ)

 長期の副腎皮質ステロイド(以下ステロイド)の使用による骨粗鬆症、腱障害(tendinopathies)はよく知られている副作用ですが、ニュージーランド(NZ)当局 MEDSAFE が季刊で出す、Prescriber Update で、これまでの副作用報告の概要等が紹介されています。 続きを読む


バレニクリン(チャンピックス)更新情報(米FDA)

 米FDAは12日、バレニクリン(チャンピックス、米名:Chantix)に関する安全性情報を発出しています。 続きを読む


運動前のイブプロフェンの服用は小腸にも有害(海外研究)

 スポーツ選手の間で、鎮痛薬が広く常用されていることは以前紹介(TOPICS 2012.06.06)しましたが、運動選手などが、痛み対策などで運動前にイブプロフェンを服用すると胃腸障害だけではなく、小腸にも障害を及ぼすとする研究結果が発表されています。 続きを読む


ドンペリドン使用時には心室性不整脈などへの留意が必要(豪州)

  ドンペリドン(ナウゼリン他)の心臓への影響(心室性不整脈・心臓病死)についてはこれまでも紹介していますが、3日公表の豪州TGAが隔月で発行している医薬品安全情報誌 の Medicines Safety Update で、欧州などと比べ、より厳しい安全性情報を発出しています。 続きを読む