地域薬局・薬剤師はプライマリ・ヘルス・ケアにいかに融合していくか(雑誌特集)の記事を更新しました
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一般販売業から店舗販売業への業態変更は必要

 新薬事法が施行されて3ヶ月が経過し,新たに位置づけられた「登録販売者」のさまざまな現場で活躍を耳にしますが,読書の方から次のような指摘がありました。 続きを読む


新型インフルエンザワクチン接種に関するパブコメ

 4日夜の各紙が報じており,すでにご存じかと思いますが,厚労省はワクチン接種の優先順位などを記した,「新型インフルエンザ(A/H1N1)ワクチンの接種について (素案)」を公表し,6日,この素案についての意見募集を開始しました。 続きを読む


海外公的機関 医薬品安全性情報Vol.7 No.18

 国立医薬品食品衛生研究所・安全情報部(http://www.nihs.go.jp/dig/jindex.html)は,9月3日,医薬品安全性情報(海外公的機関 医薬品安全性情報)Vol.7 No.18を公表しました。 続きを読む


ジヒドロコデイン配合OTC風邪薬,事実上使用禁止へ(英国)

英国医薬品庁(MHRA)は3日,コデイン,ジヒドロコデインが配合されているOTC製品について,濫用や依存性の危険性が高いとして,効能の一部削除などの安全対策を行うと発表しました。

New advice on OTC analgesics containing codeine
(MHRA 2009.9.3)
http://www.mhra.gov.uk/NewsCentre/Pressreleases/CON057115
(→アーカイブ)

Updated advice on non-prescription medicines containing codeine or dihydrocodeine (DHC) (MHRA 2009.9.2)
http://www.mhra.gov.uk/Safetyinformation/Safetywarningsalertsandrecalls/
Safetywarningsandmessagesformedicines/CON057118

(→アーカイブ)

【医薬品安全性情報 Vol.7 No.21 2009.10.15 】(上記和訳)
乱用と依存症のリスク防止のため codeine または dihydrocodeine を含有する OTC 鎮痛薬に対する規制強化を勧告
http://www.nihs.go.jp/dig/sireport/weekly7/21091015.pdf

英国では,(アセトアミノフェンの)鎮痛作用を強化する目的でコデインやジヒドロコデインが配合されたOTC鎮痛薬については,濫用防止のため32錠を超えるものについては,“dispensing only”と表示するなどして自主的な販売規制を行ってきましたが,一部の店舗で100錠を超えて販売されるなど,十分な対策が取られていないとして,今回の安全対策の発表に至ったようです。

MHRAでは,今後次のような対策を行うとしています・

  • 今後,効能は「アセトアミノフェンやイブプロフェン,アスピリンのみで改善されない急性の中等度の痛み」のみとし,かぜやのどの痛み,咳,軽度の痛みなどの効能は削除する
  • 短期間(最大3日間)の使用に留めることを患者向け説明書やラベルに明記する
  • パッケージの正面にはっきりと ’Can Cause Addiction. For three days use only’ という表示を義務づける。広告を行う場合も同様。
  • 患者向け説明書には,依存の兆候を示す症状を追記する
  • 薬局医薬品は32錠までとする
  • メーカーに対しては2009年12月31日までに対応を求めると共に,店頭品についても3〜6ヶ月以内に対策をとること求める(対応が早いですね)

今回のMHRAの発表は,事実上コデイン・ジヒドロコデインの風邪症状でのOTC配合を禁止するものです。日本では,アセトアミノフェン+ジヒドロコデインというパターンのOTC鎮痛剤はありませんが,総合感冒薬の配合をみるとこの組合せはかなりありますね。以前にも述べましたが,日本では総合感冒薬での濫用や依存というのは果たして存在しないのでしょうか?

業界団体のPAGB(The Proprietary Association of Great Britain http://www.pagb.co.uk/)は3日,直ちに対応するなどとしたプレスリリースを発表すろともに,毎年英国内で販売されているOTC鎮痛剤約3億パックのうち,2700万パックがこれに該当するとしています。

Industry supports changes to information about over-the-counter products containing codeine(PAGB 2009.9.3)
http://www.pagb.co.uk/pressarea/releases/codeinestatement3.9.09.pdf

Over-the-counter pain relief medicines containing codeine
http://www.pagb.co.uk/pressarea/releases/Codeineproductlist.pdf

コデイン配合のOTC鎮痛薬は,豪州などでも問題になっており,コデイン・ジヒドロコデイン配合製品が,総合感冒剤や咳止めとしてOTCとして販売されている日本でも軽視できない問題です。

せめて,英国のように「依存する危険があります」くらいは箱にはっきりと書いた方がよいと思います。そして,これらを配合するOTCのネット販売の禁止はもちろんのこと,「かぜをひいたら,○○を」といったTVCM,大包装品の大量陳列などもちょっと考えたほうがよいかもしれません。

関連情報:TOPICS 2009.1.26 OTC鎮痛剤で依存が起こるか?(英国)


月刊薬事に本会の紹介記事が掲載されました

 7月に行われた第100回の記念講演会にあわせて,日経DI,PharmaNext4月号に続き,じほう社のメイン雑誌の月刊薬事から取材を受けました。月刊薬事9月号のフロントページで,私と本会世話人の小暮先生のインタビュー記事が掲載されています。 続きを読む


保育所における感染症対策ガイドライン

 厚労省は31日,「保育所における感染症対策ガイドライン」を公表しています。 続きを読む


若い世代ほど、注意が必要なOTCをネットで購入(国内研究)

 慶応大社会薬学講座の研究グループはこのほど,ネットによる一般用医薬品の購入実態や医薬品に関する情報の入手の方法,健康に関する意識等についてWEBアンケート調査を行い,薬学雑誌(http://yakushi.pharm.or.jp/full_text.html)の9月号にその結果を報告しています。 続きを読む


規制改革会議、医薬品通信販売の規制等に対し再検討を要請

 28日,規制改革会議(http://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/)は,6月1日から6月30日まで実施した集中受付月間において寄せられた「全国規模の規制改革要望」についての関係省庁からの第1次の回答をに対し,再検討要請事項を公表しました。 続きを読む


第1回チーム医療の推進に関する検討会

 8月24日のTOPICSで紹介した「第1回チーム医療の推進に関する検討会」が,28日開催されています。 続きを読む


新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会資料

 27日,第2回の新型インフルエンザワクチンに関する意見交換会が開かれています。会議の様子は各紙が伝えていますが,28日厚労省の「新型インフルエンザ対策関連情報:ワクチン関連情報のページ」に当日の配布資料が掲載されています。各国の感染状況などが掲載されており,一読をおすすめします。 続きを読む