意味:
 空を吹く風よ、雲の中にある天女たちの通路を閉ざしておくれ。舞を終えて帰ってゆく美しい乙女たちを、もうしばらくここにとどめておきたいのだ。

作者:
 僧正遍昭(そうじょうへんじょう・816〜890)俗名:良岑宗貞(よしみねのむねさだ)
六歌仙の一人。桓武天皇の孫で、蔵人頭になったが、仁明天皇の崩御にあって出家、比叡山に入る。僧正となって、元慶寺を創立した。

出典:
 古今集・雑上



読み(現代表記):※赤字がきまり字です。
 あまつかぜ くものかよいじ ふきとじよ おとめのすがた しばしとどめん