意味:
 今回の旅は急なことなので幣の用意もできませんでしたが、この峠の美しい紅葉を幣としてささげますので、神よ御心のままにお受け取りください。

作者:
 菅家(かんけ・845〜903)菅原道真のこと。正二位、右大臣。贈太政大臣。当代一の漢学者であったが、和歌にも優れていた。宇多・醍醐両天皇の信任が厚く、重用されたが、901年(延喜元年)に藤原時平に謀られて太宰権師として九州・太宰府に配され、そこで没する。後世に天満天神として祀られる。

出典:
 古今集・羇旅



読み(現代表記):※赤字がきまり字です。
 このたびは ぬさもとりあえず たむけやま もみじのにしき かみのまにまに