意味:
 あなたがおいでにならないのがわかっていたのなら、ためらうことなく寝てしまったのに。あなたの言葉を信じたばかりに、世が更けてゆき、西の山に沈みかける月を見るまで起きて待っていたのですよ。

作者:
 赤染衛門(あかぞめえもん・生没年未詳)赤染時用の女。中古三十六歌仙の一人。母は平兼盛(40番の作者)の妻だったが、時用と再婚した。このとき赤染衛門を懐妊していて、実は兼盛の子であったといわれている。藤原道長の室倫子に仕え、のちに上東門院彰子にも出仕した。紫式部や清少納言とも親しかった。

出典:
 後拾遺集・恋二



読み(現代表記):※赤字がきまり字です。
 やすらわで ねなましものを さよふけて かたぶくまでの つきをみしかな