2018年2月

・25日、冬季五輪が終わった。日本代表選手のすべてが全力を尽くしてくれた。僕は五輪に限らず、スポーツ競技における人間の評価が最も公正で公平だと思っている。一定のルールに基づいて戦い、その勝敗は広く客観的にも分かりやすい。人間の実力を正しく評価する分野としてはスポーツ界が1番だろう。僕は一般社会において、会社、役所等組織における人事評価は永遠のテーマだと思っている。時の権者が正当な評価だとしてもそれを真に証明する根拠は何もない。年功序列や学歴にしても怪しく、人物評価ほど難しいものはないのである。明治維新に功績のあった下級武士たちの多くは所属組織での評価が低かったようだ。現代でも改革の志を持つ者は組織内ではどうしても煙ったがられるらしい。スポーツの戦いは“改革の戦い”の連続ではないだろうか。
・イギリスロンドンでの世界卓球。男女とも各12か国で競う「チームワールドカップ2018」が25日に終了した。日本は男女とも決勝で中国に敗れて準優勝だった。中国は最近の日本の進歩を相当意識して臨んできていることが伺えたが、改めて中国のレベルの高さに驚かされた。相変わらず強い、手ごわい!
・五輪16日目(2/24)。スピードスケート新種目の女子マススタートで高木菜那が見事に金メダルを獲得、金2つの快挙。この「姉妹」を心から祝福。カーリング女子も頑張り銅メダルを獲得した。パラレル大回転の女子で竹内智香は5位入賞に涙と笑顔。世界スポーツのすばらしさに感動。(2/25)
・五輪15日目(2/23)。フィギュアスケートの女子で宮原知子が4位、坂本花織が6位に入賞。メダルは逃したが2人ともまずまずの健闘。とにかく金・銀・銅のメダリストの凄さに驚く。ノルディックスキー複合の渡部暁斗が五輪直前に左肋骨を折っていたと22日、全日本スキー連盟が発表した。渡部はWの後輩にあたる。(2/24)
・五輪でメダル獲得を期待していた、ノルディックスキー複合個人ラージヒルの渡部暁斗がドイツ勢に敗れてしまって残念。13日目(2/21)のスピードスケート女子団体追い抜き(パシュート)決勝は、予想通りオランダとすさまじい戦いを展開、見事に五輪新記録で金メダルを獲得した。まさに手に汗を握るほどの攻防戦にアッパレ!カーリング女子が初の準決勝へ進出を決めた。(2/22)
・五輪10日目(2/18)。またまた快挙。スピードスケート女子の小平奈緒が五輪新記録で金メダル。100分の1を競う一発勝負のレースで大方の予想通りに結果を出すとは、羽生と同様、これまた凄いとしか言いようがない。やはり「人間力」か。(2/19)
・連日の五輪報道の中、将棋の最年少プロ、藤井聡太(中学生、15歳)が17日、朝日杯オープン戦で初優勝を飾り、6段に昇段した。何とあの羽生善治を準決勝で撃破している。今の若者ってどうなっているのだろう。(2/18)
・五輪9日目(2/17)。フィギュアスケート男子の羽生結弦が金メダルで五輪2連覇、宇野昌磨が銀メダルと快挙。凄い!としか言いようがない。涙腺が緩みっぱなし。特に羽生の「人間力」は圧巻。(2/18)
・五輪6日目に感動。スピードスケート女子1000メートルで小平奈緒が銀メダル、高木美帆が銅メダル、スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢が銀メダル、ノルディックスキー複合個人ノーマルヒルの渡部暁斗が銀メダルを獲得した。この日4つのメダルラッシュ。まさにスポーツ=芸術を実感。一流スポーツ選手の共通点は、身体能力以前に頭脳明晰と集中力にあり。そして僕は、これらメダル獲得までに至った、選手たちの日頃の精進の仕方に最も関心があり、それを知ってさらに感動。涙腺が緩む。(2/15)
・ピョンチャン(平昌)冬季五輪の4日目に興奮。スピードスケート女子1500メートルで高木美帆が銀メダル、ノルディックスキージャンプ女子の高梨沙羅が銅メダル、フリースタイルスキーモーグル男子の原大智が銅メダルを獲得した。いよいよ世界トップ級選手の心・技・体のドラマが本格化しそうな予感。このほかスノーボード女子のスロープスタイル、フィギュアスケート団体、アイスホッケー女子等もそれぞれ健闘。(2/13)

2018年1月

あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

 戌年がスタートしました。元旦は快晴でまずまずです。今年もアート展、茶会、撮影等の予定がすでに入っており、ワクワクしています。当館を活用してくれる方々がいるので、館内や庭木の手入れに力を注げます。微力ではありますーが。仮に住宅のみでの使用でしたらどうなっているかと考えることもあります。

 最近は全国的に古民家の活用事例が増加傾向にあります。財力を投じられるケースとNPO・ボランティアによる手づくりのケースに大別されますが、これらは我が国の生活文化の保護策の一つになりますので嬉しく思っているところです。当館は任意のNPOでしょう。

 このブログ「つれづれ月報」は原則的に短文形式にしましたが肩ひじ張らず、今年も継続して参りますのでよろしくお願い申し上げます。(1/1、館主・松村和久)

・駅伝、ラグビー、サッカー、スキー、スケート、相撲、ゴルフ、テニス等、スポーツは今月も花盛り。とりわけ21日(日)の全日本卓球選手権のテレビ中継に食い入った。男女とも準決勝・決勝戦は非常に見応えのあるものだったが、男子チャンピオンは史上最年少・14歳の張本智和の快挙、女子チャンピオンも17歳の伊藤美誠が女子ダブルス、混合ダブルスと合わせた3冠を達成したことはアッパレ。日本のトップ級選手が国際舞台で活躍できるプレースタイルになったことを確認したが、念願の卓球王国・中国に勝てる気配さえ感じさせる大会だった。今後の世界選手権やオリンピックが面白くなるだろう。(1/22)

2017年12月

・そう、来年は戌年で僕の年。まだ1年近くあるが満72歳? 「いよいよ満60歳を迎える」と思って日々を送ればいいんだよ。これで臨むことにしよう!(12/30)
・世の中には他人の弱点や欠点ばかりを吹聴して優越感に浸る人がいる。いわゆる口汚い人で心が貧しい。だが他人の嫌がることをほとんど口にしない人も結構いるもの。フリーターになってからの僕は、この後者との交流を深め、危険な人物には近づかないようにしている。(12/28)
・フィギュアスケート全日本選手権が24日(日)に終了し、平昌冬季五輪代表が発表された。男子は羽生、宇野、田中、女子は宮原、坂本が選ばれた。今大会でもスポーツ=芸術を強く感じさせてくれた。スケートに限らず他の種目もそうだが、世界に挑む低年齢の日本アスリートが次から次と生まれてくるのは頼もしい。切磋琢磨! 徹底的に鍛えられる環境下にあれば人間、10歳代でも世界スポーツの頂点に到達できる実証は今後も継続するだろう。(12/25)
・第7回足利仮装探訪(コスコテin松村記念館with足利歴史文化ゾーン)を行ったが今月、産経新聞が栃木版トップに取り上げてくれた。当館は4年半前にコスプレ撮影の受け入れを始めたが、結構の利用実績を上げてきている。一つの若者文化の振興や我が街(まち)の活性化のため、いささかでも貢献していると思うと嬉しい。この受益者負担の使用料は、当館の維持管理・運営費の一部に充当しており、みんなで大正建築の古民家を活用・保護していると言えるもの。

2017年11月

・ゴルフの松山英樹が調子を落としている。この頃のPGAツアーでも全く振るわない。あれほどのプレーヤーでもスランプがあることを実感するが、1日も早く立ち直って欲しい。(11/4)
・木曜日の夜、テレビ朝日から「ドクターX」が放送されている。数えて何回目になるだろうか。スーパーウーマンのドクターが主役だが、現実離れしているところもあってなぜか面白い。配役も実にいい。最近の娯楽番組の中ではピカ一ではないかな。(11/3)
・僕が生まれた1946年(昭和21年)11月1日、GHQの指導下で財産税法が施行され、我が家は追加を含めて総資産の70%近くを財産税として国に納めた。その後、やはりGHQの指導下で農地改革が行われ、田畑の大半も失った。僕はこれらを成人してから知ったが以来、敗戦後の激動期の我が家を時々想い起こす。(11/2)
・1日(水)は夫婦ともこの世に生を受けた誕生日。まだまだ満71歳である。心身健康をできるだけ保ちながら、小さくても夢と希望を抱いてプラス思考で歩んでいきたいもの。白髪の増加や足腰の衰えで老化を感じることはあるが、10年前とさほど変わっていないと自問自答。(11/1)

2017年10月

・10月の中・下旬、明治期築造の旧外蔵の屋根瓦と雨樋の修繕工事を行った。
瓦の交換や漆喰による補強・調整、銅製雨樋の雨漏り防止等々。この建物は自前の車庫を経て洋食レストラン、現在は和食レストランと変遷しているが、屋根瓦を葺き替え車庫としてからおよそ40年、増改築しレストランへの賃貸物件としてからおよそ30年が経過した。場所柄、有効活用しての建物・景観等の保護。近い将来、次の手は?(10/27)

・市民の「まちおこし」のシステムの成功事例には大別して二通りある。一つは地域の住人・商店主が協調・連携して行う“集団のシステム”、二つは住人・商店主それぞれが独立独歩で個性的に「街(まち)のため」を意識した取り組みを行い、結果として地域全体が輝く“個々のシステム”である。いずれにしても情熱をもって汗をかける「人」がいるかどうかが肝心かも。(10/23)
・昨日、フジテレビの2時間ドラマの撮影が当館及びこの周辺で行われた。金曜プレミアム「赤い霊柩車㊲」。当館は隣接のゲストハウス松香庵を含め、朝6時から夜9時過ぎまでのスパンで撮影環境独特の雰囲気に包まれた。2階の撮影会場以外の大半の部屋は着替え・メイク・控・休憩室等で使用された。著名俳優の裏舞台での言動、また、テキパキと進行する監督をはじめ40~50名のスタッフにプロとしての聡明さを改めて感じた。ムービーもたまにはいいものだ。放送日は未定。(10/19)
・衆院選後半へ。森友・加計問題などに疑念は残るが、さりとて自民党以外の政党に任せるわけにもいかない、といったところか。国は議院内閣制でいわゆる政党政治、地方は二元代表制で市長等と議会が対峙の関係にある。地方議会に12年間在籍していた頃を時々思い出すが、信念に基づく政策・施策を強引に貫き通した結果、時の市長と前市長を敵に回した自分。だが、後悔がない。(10/16)
・政界では「一寸先は闇」という言い方をよくするが、この語源は大正期の足利出身の衆議院議員・横田千之助が表現した「政界寸前暗黒」にあると、2008年1月の日経新聞(編集委員)は報じている。先月の衆議院冒頭解散により総選挙が10月22日(日)に設定されたが、希望の党が立ち上がってから諸政党や立候補予定者に大混乱が生じている今、まさに「政界寸前暗黒」を感じている関係者は多いだろう。原敬や高橋是清を支え、大正デモクラシーを実質的に牽引した横田のような“暗黒”であってほしいもの。(10/3)
・女子ゴルフ界にすごい選手が出てきた。千葉県我孫子GCで行われた日本女子オープン選手権ファイナルラウンドの畑岡奈紗18歳。昨年に続いての連覇、しかも20アンダー。世界トップの申ジェ(韓国)が2位と、寄せ付けないほどの快挙だった。松山英樹とともに国際舞台での活躍を大いに期待したい。(10/2)