2005/10/27,28 総務企画常任委員会視察

   総務企画常任委員会の委員会視察として、愛知県豊橋市と静岡県掛川市を
  訪問した。
   視察事項は、豊橋市が行政改革(財政健全化・給与の適正化・民間委託)
  についてで、掛川市がまちづくりと誘客手法(企画)についてである。行政
  改革にまちづくり(特に中心市街地活性化)は、本市も抱える問題である。


掛川城
来年のNHK大河ドラマ
「功名が辻」の舞台となるため、
観光客の増加を期待している。


城の周辺は城下町を意識した
まちづくりになっている。


  コメント)

  <豊橋市>
    給与等の適正化について、調整手当を愛知県下の他市にさきがけて平成
   17年4月から10%を8%に引き下げたとのとこだった。他市の動向と
   は関係なく改革を行う姿勢は、本市も見習いたい点である。
    職員の意識改革については、自律型プロフェッショナル職員への挑戦と
   して、単に人員を削減する量的削減の考え方から、職員の質を向上させる
   質的改革に取り組んでいる。なかでも、専門的な仕事を続けたい職員が約
   35%もいる現実を踏まえ、一般職と専門職どちらでも昇級が可能な複線
   型人事制度の導入を試みている点は興味深い。ただし、給与体系など細か
   い点はまだ課題があるようであった。しかしながら、こうした職員の質的
   改善の取り組みは、本市も大いに参考にすべきであろう。

  <掛川市>
    新幹線の掛川駅が市民の募金(30億円、総事業費は135億円)で造
   られたことは知っていたが、他に掛川城天守閣復元で10億円、二の丸美
   術館でも3億円の寄附と、個人や企業といった民間からの寄附で、これだ
   けのものが造られていたことには、正直驚いた。駅の寄附では一世帯10
   万円、一企業100万円という設定だったらしいが、本市ではとてもマネ
   ができないであろう。
    中心市街地活性化については、特にハード面の整備に力を入れていると
   感じた。しかし、城の復元当初(平成6年)約50万人いた来場者が、昨
   年は9万人弱まで減ってしまったとのことだった。また、中心市街地の人
   口は昭和40年の5,881人から、平成11年には2,666人と半分
   以下になっている。さらに、買い物動向も昭和54年に25.7%が中心
   市街地に向いていたが、平成15年には2.1%まで減少している。これ
   らの数字は、ここ数年をみても減少傾向に歯止めがかかってはおらず、活
   性化にはかなり苦労しているようである。
    中心市街地の活性化は本市においても重要な課題であるが、道を広げた
   り、まちなみをきれいに整えただけでは、活性化につながらないというこ
   とかもしれない。かといって、このまま放置すれば人口減少がさらに進み、
   コミュニティの崩壊にもつながりかねない。まさに市民(住民)との協働
   が必要な事業である。




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