2008/1/31 第7回国土セイフティネットシンポジウム(横浜)

   震災技術展で開かれたシンポジウム「第7回国土セイフティネットシンポ
 ジウム−緊急地震速報の一般利用を迎えて−」に出席した。

 ■講演
 「一般への提供が開始された緊急地震速報」
   気象庁地震火山部管理課地震情報企画官 上垣内 修 氏
 「緊急地震速報に関する人々の意識と利活用のための課題」
   日本大学文理学部社会学科准教授 中森 広道 氏
 「百貨店における緊急地震速報行動マニュアル」
   (株)伊勢丹総務部法務・リスクマネジメント担当 熊谷 毅志 氏
 「緊急地震速報の3限界の解決に向けて」
   NPOリアルタイム地震情報利用協議会専務理事 藤縄 幸雄 氏
 「地震動予測の高精度化のための地盤情報の整備について」
   (独)防災科学技術研究所防災システム研究センター
      プロジェクトディレクター 藤原 広行 氏

 ■パネルディスカッション
 「緊急地震速報利用普及促進のために」
  司 会 
   東京大学生産技術研究所教授 目黒 公郎 氏
  パネリスト
   気象庁地震火山部管理課地震情報企画官 上垣内 修 氏
   消防庁消防大学校消防研究センター
           地震等災害研究室長 座間 信作 氏
   神奈川県藤沢市総務部災害対策課主幹 林 晃 氏
   日本テレビ放送網(株)報道局社会担当部長 谷原 和憲 氏



講演会の様子

パネルディスカッション


 コメント)
   緊急地震速報の一般導入へはまだまだ壁があると感じた。それでも、伊
  勢丹さんのように誤報の場合は説明を加えるとして、積極的に導入してい
  る企業があるのは頼もしい。また、株や為替取引などへの悪用の危険性も
  指摘されていた。この点は国の法的整備が必要であろう。
   緊急地震速報を市行政レベルで考えた場合、首都圏や宮城県などのよう
  に大地震の被害が予想される地域では、その有効性や限界を把握した上で
  積極的に導入すべきであろう。また、当面被害地震が想定されていない地
  域においても、防災意識の向上や教育的な効果を考えるならば、導入を前
  向きに考えるべきと思った。




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