2008/10/23,24 第70回全国都市問題会議(新潟市)

   「新しい都市の振興戦略−地域資源の活用とグローバル化−」をテーマ
  に、全国市長会、(財)東京市政調査会、(財)日本都市センター、及び新潟
  市の主催で開かれた。全国から市長や市議会議員など、およそ1,600
  人が参加した。

  第1日目
   ◆基調講演「地域・都市の信頼度−50年後、100年後」
     財団法人日本経済研究所理事 大川 澄人 氏
   ◆主報告「環日本海の交流拠点都市を目指して」
     新潟市長 篠田 昭 氏
   ◆一般報告「地域の発展なくして、日本の発展なし
                   新しい都市振興戦略」
     法政大学大学院教授 黒川 和美 氏
   ◆一般報告「高知市の振興戦略について」
     高知市長 岡崎 誠也 氏
   ◆一般報告「これからの地域再生を考える」
     慶應義塾大学総合政策学部教授 上山 信一 氏

  第2日目
   ◆パネルディスカッション
    「新しい都市の振興戦略−地域資源の活用とグローバル化- 」
     コーディネーター 江戸川大学社会学部教授 鈴木 輝隆 氏
     パネリスト    (株)日本政策投資銀行地域振興部課長 
                          大西 達也 氏
              コミュニティビジネス総合研究所所長
                          細内 信孝 氏
              東京財団政策研究部ディレクター
                          安井 美沙子 氏
              岩手県遠野市長 本田 敏秋 氏
              京都府木津川市長 河井 規子 氏
   ◆行政視察
     「水上バスで行く新潟市歴史博物館と新潟ふるさと村」に参加


新潟市長の挨拶

パネルディスカッションの様子

新潟市歴史博物館

 コメント)
   基調講演では、地域経済活性化成功のポイントとして、1)キーパー
  ソンの存在、2)人材育成、3)明確なビジョン、4)地域資源への気
  づきと活用、5)ネットワークの形成、を挙げていた。4)の地域資源
  への気づきについては、地元の人間よりはむしろ、外の人の方がそれに
  気づくようである。そうした交流が本市にも必要であると感じた。
   パネルディスカッションでは、地域の成功事例をいくつか紹介してい
  たが、都市の金を地方に持ってきたところが成功とされていた。地方に
  産業が発達していれば自立も可能であろうが、そうでない場合は、お金
  のある都市から稼ぐことや、外国を相手にすることを考えるべきなのか
  もしれない。
   白神山地や厳島神社など世界遺産の観光客数の推移をみると、必ずし
  も世界遺産効果があるわけではないことがわかった。また、遠野市の遠
  野遺産認定条例という考え方は、本市でも参考になりそうである。

   会議全体を通してのキーワードは、「高卒の職場の確保(人口流出を
  防ぐ)」「都市外貨の獲得」「都市との交流、相互連携」「交流ビジネ
  ス(観光ビジネスではなく)」「ゆるやかに働く(寝たきりをつくらな
  い)」「ICTを入れた発想」といったところである。




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