2009/10/8,9 第71回全国都市問題会議(熊本市)

  「人口減少社会の都市経営−人・まち・環境 持続可能な社会への転換
 に向けて−」をテーマに、全国市長会、(財)東京市政調査会、(財)日本都
 市センター、及び熊本市の主催で開かれた。全国から市長や市議会議員な
 ど、およそ2千人が参加した。

 第1日目
  ◆基調講演「人口減少時代の都市経営」
    東京大学大学院工学系研究科教授 大西 隆 氏
  ◆主報告「湧々都市くまもと−人口減少社会を見据えた都市づくり−」
    熊本市長 幸山 政史 氏
  ◆一般報告「小布施発、“台風娘”のまちづくり」
    桝一市村酒造場代表取締役 セーラ・マリ・カミングス 氏
  ◆一般報告「コンパクトな魅力あるまちをめざして
                    −地方分権から地域分権へ−」
    大阪府池田市長 倉田 薫 氏
  ◆一般報告「持続可能なコミュニティ再生の課題」
    熊本大学政策創造研究教育センター教授 上野 眞也 氏
 第2日目
  ◆パネルディスカッション
   「人口減少社会の都市経営−人・まち・環境 持続可能な社会への
    転換に向けて− 」
    コーディネーター 早稲田大学芸術学校教授   卯月 盛夫 氏
    パネリスト    熊本学園大学商学部教授   波積 真理 氏
             法政大学社会学部教授    田中 充  氏
             NPOフュージョン長池理事長 富永 一夫 氏
             神奈川県伊勢原市長     長塚 幾子 氏
             栃木県宇都宮市長      佐藤 栄一 氏
  ◆行政視察
    「熊本の地下水(健軍水源地とサントリー九州熊本工場)」に参加



 コメント)
   人口減少社会への対応は、日本全国の都市が抱える問題である。今大
  会の開催地である熊本市では、人口減少を前提とした総合計画を作成し
  たとのことだった。本市も現実を直視した考え方に立つべきである。今
  や人口減少という前提で物事を考えていかなければならない時代である。
   セーラ・マリ・カミングスさんの報告は、駄洒落を交えて面白く聞く
  ことができた。小布施という小さなまちの活性化に大きく貢献している
  わけだが、山あり谷ありだったことが伺えた。他の報告では、引っ張る
  人間がひとりだと厳しいとのことだったが、彼女はそれをやっている。
   二日目のパネルディスカッションでは、本県の宇都宮市長も登場した。
  ネットワーク型コンパクトシティという概念は、本市に照らし合わせる
  と、各公民館または各中学校区範囲の地域がひとつの核となって、それ
  らが有機的に結びつくというものかもしれない。その際、公共交通のあ
  り方が本市では問題になって来るであろう。また、宇都宮市では中心市
  街地の非日常化による誘客を目指しているとのことだった。この考え方
  は本市でも導入できるのではないかと思った。現在でも鑁阿寺北で定期
  的な市(じげんち市)が開かれている。足利学校・鑁阿寺周辺で、毎週
  末に何らかのイベントを開くことは、不可能ではないと思う。




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