2009/10/16 防災・安全・復興に関する国際シンポジウム(長岡市) |
新潟県中越大震災5周年事業として、長岡市で開催された。 ◆基調講演『災害が問う地方の持続可能性』 伊藤 滋 氏((社)中越防災安全推進機構理事長、東京大学名誉教授) ◆パネルディスカッション1 『被災を契機とした持続可能な地域づくり』 パネリスト 顧 林生 氏(北京清華都市計画設計研究院公共安全研究所長) 陳 亮全 氏(台湾大学教授) 小林 郁雄 氏(阪神大震災復興市民まちづくり支援ネットワーク世話人) 稲垣 文彦 氏(中越復興市民会議代表) 森 民夫 氏(長岡市長) コーディネーター 室崎 益輝(日本災害復興学会会長、関西学院大学教授) ◆パネルディスカッション2 『その時どう決断したか〜災害時の危機管理を考える〜』 パネリスト ローリー・ジョンソン 氏(プランナー・ニューオリンズ 復興総合計画UNOP担当者) ムハマド・ディルハムシャ 氏(インドネシア・シャクワラ大学津波センター) 河田 惠昭 氏(関西大学環境都市工学部 教授) 山崎 登 氏(NHK解説副委員長) 泉田 裕彦 氏(新潟県知事) |
コメント) 都市型震災の阪神・淡路、中山間地型震災の新潟中越それぞれの場合 で、抱える問題の違いがあることがわかった。中山間地型災害では、特 に人口減少に拍車がかかってしまうことが問題である。この点は先日視 察でお邪魔した島原市も同様であった。また、持続可能な社会は今年の 全国都市問題会議のテーマでもあったが、少子化・高齢化問題や環境問 題だけでなく、災害復興においても同じ問題を抱えている。ということ は、災害に強いまちづくりが、地域再生のキーになるということかもし れない。 震災の経験は、阪神・淡路から台湾の集集地震、中越地震へと引き継 がれ、生かされているとのことだった。災害の経験を風化させないこと が、次の災害を軽減させることにもなると感じた。 |