☆ コラム |
2005/12/27「県下第三位への転落〜都市人口〜」 本市の人口は16万人を割り、ついに小山市に抜かれ県下第三位に転落して しまった。人口減が嫌われるのは、税収の減少やにぎわいの喪失など、まちの 活力低下が懸念されることにある。しかし、国においても、今年から人口減少 社会に突入してしまった。 労働者不足を補うため移民を受け入れるべき、との意見もある。国レベルで の移民受け入れ問題は、これから大きな議論がなされるであろう。また、それ に先立ち、地域レベルでは特区を利用して、移民受け入れを目指すところも出 てくるかも知れない。 地方における人口増加策は、これまで企業誘致がおもな手段であった。しか し、近年これとは異なる策を打ち出す市町村が現れている。例えば北海道伊達 市では、自然や農業と調和した優良田園住宅や、高齢者むけの安心ハウスなど の供給による“移住”を推進している。 これから団塊の世代の退職に合わせて、こうした移住をアピールする市町村 が増えてくるかもしれない。また、シニア・パワーを活かしたコミュニティ・ ビジネスによる地域活性化も考えられる。 本市は東京に近い一方で自然も残っている。また、地震や台風などの自然災 害に対しても比較的強い。企業誘致による地域活性化策もよいが、真に豊かな 暮らしができるまちにするには、ここは発想を転換して、地域に埋もれている 資源を見つけだすことから始めたらどうであろうか。その際、シニア・パワー を活用しない手はない。 |