☆ コラム |
2006/04/26「チェルノブイリ原発事故から20年」 チェルノブイリ原子力発電所の爆発事故から20年が経った。当時大学生だっ た私は、友人らと事故現場を記録した映画を見た。映像や音声には時折、放射能 による感光やバチバチといったノイズが入っていたことを今でも覚えている。 放射能汚染は世界中に広がり、大きな社会問題にもなった。 そのチェルノブイリでは、事故を起こした第4号炉に今でも150トンもの放 射性物質があるとのことだ。その放射能が外に漏れないよう4号炉全体を覆った コンクリートは、今崩壊の危険性が増しているという。もし、このコンクリート の覆いが崩れれば、大量の放射能が再びまき散らされ、大惨事になってしまうで あろう。 原子力発電は二酸化炭素を出さないクリーンなエネルギーだと、日本の政府は 宣伝している。しかし、チェルノブイリでは今でも半径30km以内は立入禁止 になっている。また、ガンの発生率も他地域に比べ高くなっている。この事実か ら明らかなように、ひとたび事故が起きれば、広範囲にそして長期間にわたって 環境を汚染してしまうのが、原子力発電である。決してクリーンなエネルギーな どではない。 日本は現在、国策として原子力発電を推進している。しかし、将来的なエネル ギー政策を考えた場合、欧州諸国のように自然エネルギーを利用する道へシフト すべきであると、強く主張したい。安全性や経済性で多くの問題を抱える原子力 発電の推進をやめ、ライフスタイルの転換も含めた、自然エネルギーへのシフト を国策としてぜひとも打ち上げて欲しい。 |