☆ コラム |
2006/11/06「学校がおかしい」 いじめによる自殺、高校での必修科目履修漏れなど、ここのところ学校教 育に関わる事件が後を絶たない。 福岡県で起きた中学生の自殺は、そのいじめに先生が関わっていたことが 指摘されている。本来いじめられている生徒を守るべき立場の教師がこれで は話にならない。しかも、この事件のみならず、学校はいじめの事実をなか なか認めようとしない。訴訟等を考えた教育委員会からの指示ともいわれて いるが、これでは学校はもはや教育をする場ではなくなっていると言わざる を得ない。 いじめをなくすことが根本的な解決ではある。しかし、いじめは学校のみ ならず、職場や近所付き合いなど、人が集まれば起こりうる可能性が必ずあ る。ならば学校に行かない選択も真剣に考えていいのではないか。学校に行 く価値よりも人の命のほうがはるかに尊いことはいうまでもない。学校に行 かなくても立派な大人になった人はたくさんいる。我々大人も学校という社 会だけが子供の選択肢ではない、といったことを受け入れるべきである。 今、教育基本法の改正がいわれているが、それでこうした問題が解決する はずもない。それよりも大切なことは教育の現場である。現場を知り現場を 変えないことには解決の糸口は見えてこないのではないだろうか。 |