☆ コラム

  2009/8/17「いよいよ衆議院選挙!」

      30日投票の衆議院選挙が明日公示される。4年前の郵政選挙以来の総
     選挙であり、はじめて政権選択選挙の様相を呈している。また、各党のマ
     ニフェストに注目が集まり、本格的なマニフェスト型選挙にもなってきて
     いる。
      私はローカルマニフェスト地方議員連盟の一員として、微力ではあるが、
     マニフェストの啓蒙を進めてきた。したがって、これだけマニフェストが
     注目されることを喜ばしく思っている。しかし、その中身をみると、財源
     の根拠が示されずに「○○無料化!」といった国民受けを狙っているよう
     な文言が目立つように思われる。政権を担うというなら、場合によっては
     国民に痛みを理解してもらうことも必要であろう。ただし、それは徹底的
     にこれまでの税金のムダ遣いをなくしてからのことだ。現在の野党に対し
     ては政権を取ったらなら、まずはこの国の本当の財政を国民に情報開示し
     てもらいたい。どれだけ借金があるのか、どこにどれだけ税金が使われて
     いるのか、それらが明らかになるだけで、税金のムダ遣い排除へ大きく前
     進すると思う。また、現在の与党に対しては、これからの約束(マニフェ
     スト)を示す前に、これまでの4年間をしっかりと反省していただきたい。
     2人もの首相が途中で政権を投げ出した無責任さを、国民は決して忘れて
     はならない。そんな政党の責任力とはいったいどんな力なのだろうか。
      人間はある意味忘れる動物である。忘れることにより前に進むこともで
     きる。政治家はそうした習性を利用しているところもある。選挙の時だけ
     いいこと言って、当選してしまえばおかまいなし。公約は口約でしかなく、
     当選者に白紙委任をしていたのがこれまでの選挙である。しかし、それが
     この国を800兆円もの借金大国にしてしまった要因だとして、責任ある
     約束としてマニフェストが導入されてきたわけである。ウソをつく政治が
     悪いのはあたりまえだが、そうした政治家を許してきた有権者はもっと悪
     い。この国を借金大国にしたのも、官僚らに税金のムダ遣いをさせたのも、
     格差社会にしたのも、その元凶はウソをつく政治家を許してきた我々国民
     である。私たちは今こそそのことに気付いて、自らも責任を持って一票を
     投じるべきである。そして、政治家(政党)が言ったことを忘れず、もし
     ウソをついたなら、次の選挙でその政治家(政党)を落とす覚悟を持つこ
     とが肝要である。それができたなら、この国の将来は希望に満ちたものに
     なるであろう。