☆ コラム

  2011/4/12「大震災から1ヶ月

      昨日で3月11日に発生したマグニチュード9.0の巨大地震から1ヶ
     月が経過した。被害の全体像はいまだに把握されず、東北の被災地では今
     なお物資や燃料不足が続いている。また、本県でも矢板市とさくら市では
     断水が続いている。未曾有の災害である。
      昨日もマグニチュード7.0の地震が福島県の内陸で発生した。3月の
     巨大地震以降東日本で地震活動が活発化している。まさにパンドラの箱が
     開いてしまった感がある。いつまで続くか分からない地震と、それに伴う
     津波の恐怖が復旧の妨げになっているのも事実であろう。
      原発事故に関しては、天災というより人災といった感じがする。原発の
     安全性を唱えていた原発推進派も、この大事故を前に何も言い訳すること
     はできないであろう。放射能の問題は長期化する。海に垂れ流した汚染水
     の影響がどうなるのか、降り注いだ放射性物質の土壌や作物などに与える
     影響は今後どうなるのか、政府には長期にわたって監視をして、国民の安
     全と安心を保証して欲しい。もちろん、市政レベルでも市民の安全と安心
     を守ることが必要である。
      国政ではこの国難を前にしても政局ありきの報道が聞かれる。自民党は
     管政権の対応の不手際を非難しているが、原発問題に関して言えば、これ
     まで原発を推進してきた責任は自民党にあるのではないか。ならば、自民
     党は積極的に原発事故対応に協力すべきだったといえる。日本だけでダメ
     なら世界の力も借りて、原発問題をとにかく収束させる方向に一日でも早
     く持って行って欲しい。