競馬場跡地活用−新設大学問題−について

  6月26日、競馬場跡地活用調査特別委員会が開かれ、大学準備会側から
 計画変更の話がありました。

 ■学部・学科設置計画
  ○第1次計画(平成20年度開設予定)
   ・保健医療学部:看護学科、医療心理学科(1学部に変更)
  ○第2次計画(平成22年度開設予定)
   ・薬学部:総合薬学科

 ■大学設置準備会からの説明内容の変遷
  ○第一期工事の予算
    96億3,500万円(H17.11.21)
         ↓
    74億4,400万円(H18.3.24)
         ↓
    21億  400万円(H18.6.26)
   <内訳>
     寄付金・自己資金   補助金[県・市]
    56億3,500万円   40億円  (H17.11.21)
        ↓          ↓
    54億4,400万円   20億円  (H18.3.24)
        ↓          ↓
     7億  400万円   14億円  (H18.6.26)

 ■寄付金取りまとめ状況
    68社から、合計25億1,300万円(H18.3.9現在)
              ↓
    28社と8人から、7億400万円(H18.6末見込み)


  コメント)

    大学準備会側の度重なる計画変更だけでも不信感が募るところですが、
   21億円の約3分の2を市と県に頼るなど、これでは公立大学になってし
   まいます。
    また、寄付金取りまとめの大幅な減額は、準備会側の経営能力のなさを
   証明したものと言えるでしょう。この寄付金見込みのうち、製薬会社から
   は12億円が集まったと今年3月時点では説明していました。しかし、そ
   れが今回はなんと0円です。とても信用できません。
    さらに、準備会側は今回も自己資金を明確に示しませんでした(上記の
   ように
寄付金・自己資金としている)。この点も不信感を募らせます。
    大学準備会側は保健医療学部1学部で開設し、その2年後に薬学部を増
   設するとしています。しかし、第2次計画の30億円はどこから捻出され
   るのでしょうか?これは、画に描いた餅に過ぎません。

    今回の計画変更により、県が予定していた10億円の補助金も白紙状態
   となりました。

    この大学誘致計画は、市としても白紙に戻すべきです。今回の計画変更
   で、大学準備会側には経営能力がないことが明らかになりました。大切な
   市の税金をつぎ込むべきではありません。




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