今年のインフルエンザの流行はお隣韓国でもひどかったとのことで、当時こんな記事がアップされていました。(1月13日にXに投稿したものを再構成しています)
【KOREA WAVE/AFPBB News 2025.01.13】
韓国・8年ぶり最大のインフル流行…コンビニの風邪薬販売急増
https://www.afpbb.com/articles/-/3557779
記事にあるように、韓国では多くのコンビニが風邪薬、解熱剤、消化剤など13種を安全常備薬を販売しており、24時間営業で薬局が閉まっている時間帯に緊急医薬品購入先として重要な役割を果たしているとのこと。
気になったのでそのリストを調べてみました。
【韓国保健福祉部】
安全常備医薬品薬局外販売制度
https://www.mohw.go.kr/menu.es?mid=a10702040200
薬局が開局されていない休日夜間の対応の不便を解消するため、2012年11月の改正薬事法で施行
解熱鎮痛剤
- タイレノール錠500mg 8錠
- タイレノール錠160mg 8錠
- 小児用タイレノール錠80mg 10錠
- 小児用タイレノール懸濁液 100mL
(アセトアミノフェン 32mg/mL) - 小児用ブルペンシロップ 80mL
(イブプロフェン 20mg/mL)
消化剤
- ベア制定錠、ドクターベア制定錠 3錠
(ウルソデオキシコール酸10mg、ジメチコン40mg、消化酵素剤) - フェスタルゴールド錠、フェスタルプラスジョン 6錠
(ウルソデオキシコール酸10mg、ジメチコン30mg、消化酵素剤)
風邪薬
- パンコールA液 30mL×3本(大人1回1本)
ペントキシシベリンシト酸塩 15mg/30mL
アセトアミノフェン 300mg/30mL
無水カフェイン 30mg/30mL
クロルフェニラミンマレイン酸塩 2.5mg/30mL
グアイフェネシン 80mg/30mL
フェニレフリン塩酸塩 10mg/30mL - パンピリンT錠 3錠
アセトアミノフェン 300mg
無水カフェイン 30mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩 2mg
パップ剤
- ジェイルクールパップ
サリチル酸メチル、メントール他 - シンシンパスアレックス
サリチル酸メチル ノニル酸バニルアミド、メントール他
販売者登録
- 安全常備医薬品を販売しようとする者は登録基準を備えた後、当該店舗が所在する市・郡・区保健所に登録を申請する。
登録基準
- 韓国標準産業分類による小売業を運営すること
- 24時間年中無休店舗を備えていること
- 安全常備医薬品販売者教育(4時間)を事前に修了すること
- 国際標準バーコードを利用して危害医薬品の販売を遮断できるシステムを備えること
販売者の遵守事項
- →施設・従業員管理監督→1回の販売数量を1個の包装単位に制限→12歳未満の児童への販売禁止→登録証及び使用上の注意事項の掲示など
陳列:
- 一般商品・食品などと区分して消費者が選択するように別途陳列
韓国に限らず、海外ではアセトアミノフェンなどリスクの低く、生活上必要な薬については、極小包装という条件付きで、 General Sales List medicines (GSL)(自由販売品)として、スーパーやガソリンスタンドなど、薬剤師の監督なしに一般小売店で販売することができるようになっています。
今般の薬機法改正で、コンビニ店頭でモニター越しに専門家から使用に関する情報提供を受ければ、コンビニに市販薬を常備在庫して販売を可能とすることが盛り込まれていますが、休日夜間のくすりの必要性は、何も「昼間と同じものが買える」ことではないと思います。
発熱のために、ロキソニンを遠隔の説明だけで供給するくらいなら、カロナール2回分をどこでも売れるようにすればいいのではと考えますが、日本でもこういった合理的なやり方(包装単位ごとに規制を変える)もあったのではないかと思っています。
皆さんはどう考えますか?
下記記事には、多くのリプライやエンゲージメントがあります。
コンビニでロキソニン購入、薬剤師不在でも可能に
【日経イブニングスクープ】https://t.co/Gybw5KKOaY— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) November 12, 2024
2025年04月22日 11:42 投稿