地域薬局でのHIV検査サービス(仏)

フランスでは、USPOとFSPFの薬剤師組合とフランスエイズ協会が協力し、一部の地域でHIVスクリーニング・サービスが行われている。(Xに2024.12.06に投稿したものを再構成しました)

【FSPF 2024.12.04】
Dépistage du VIH en pharmacie : c’est parti !
https://www.fspf.fr/depistage-du-vih-en-pharmacie-cest-parti/

スクリーニング・サービスが行われているのは、エイズ対策のパイロット地域であるアルプ・マリティーム県の6薬局で、わずか1分で完了する迅速検査の実施と、トレーニングを受けた薬剤師により、性的な健康に対する包括的なアプローチなどの効率的なケアを可能にしている。

薬局でのHIV迅速検査は、処方箋を必要とせず、匿名、秘密厳守、無料であり、信頼できる結果がすぐに得られるとのこと。

こちらの記事で実際のすすめかたが紹介されていた。

Savez-vous que le dépistage du VIH se fait aussi en pharmacie par un dispositif simple et rapide
(France 3 Côte d’Azur 2024.11.29)
https://france3-regions.francetvinfo.fr/provence-alpes-cote-d-azur/alpes-maritimes/menton/savez-vous-que-le-depistage-du-vih-se-fait-aussi-en-pharmacie-par-un-dispositif-simple-et-rapide-3067144.html

セルフテストは2015年から存在しているが、患者が結果だけをひとりで抱え込み、必要な場合に誰に連絡を取ればよいのかわからず、治療法の情報もない状況にならないようにしたいと考えたからだという。

記事で担当薬剤師はこうコメントしている

薬局の顧客の中には、自発的にこの方法で検査を受けに来る人もいますが、薬剤師は特に、危険性についてあまり考えていない人々にアプローチしたいと考えています。

患者さんと話し合うことで、どのような状況が危険であるかを分析することができます。

例えば、緊急避妊薬を求めて来られる方などです。

実際、あらゆることについて患者さんと交流し、話し合う機会となります。

そして、私たちが築くこのつながりは、検査への新たな扉を開くことができるのです。

この草の根的な取り組みは、効果的で利用しやすいケアを提供することをことを目的とした包括的なセクシュアル・ヘルス・アプローチの一環である。

フランスの他の地域でも、このサービスを拡大する取り組みを進めており、2025年までに数百の薬局に拡大することを目指しているとのこと。

Lancement du dépistage du VIH en pharmacie
(caducee.net 2024.12.04)
https://www.caducee.net/actualite-medicale/16484/lancement-du-depistage-du-vih-en-pharmacie.html


2025年04月24日 11:52 投稿

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