薬剤師国家試験のあり方に関する研究(2023厚生労働科学研究)

「薬学教育モデル・コア・コアカリキュラム」や「薬剤師国家試験のあり方に関する基本方針」を踏まえ、社会及び医療現場において活躍する薬剤師像を明確にし、その資質を確認するための薬剤師国家試験について、解析、課題の整理・検討等を行い、薬剤師国家試験と薬学共用試験CBT のあり方に関する見直し方針の基礎資料を作成した(Xに2024.11.29に投稿したものを記事化)

【2023厚生労働科学研究】
薬剤師国家試験のあり方に関する研究
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/171661

薬剤師の職能が今後さらに拡大していくこと、薬剤師の地域偏在などに対応するため卒後直ぐに医療を支える人材を育成する必要があることなどを踏まえ、在学中の参加型実務実習をさらに充実させることにより高度な知識や技術を兼ね備えた学生を社会に輩出する責務がある。

しかしながら、医学生の場合と同様に、薬学生の医療行為に関連した法的根拠は現在のところ不十分であると言わざるを得ない。

これらのことを鑑み、student pharmacist の導入は我が国の医療界にとって必要であると考えられる。

student pharmacist として法的位置付けが明確になると、例えば、地震等による大規模災害時の避難所での支援、新型コロナウイルス感染症などのパンデミック時にワクチンの希釈・分注を担当するなど、社会的貢献も期待される。

一方、student pharmacist が、全ての薬剤師行為を行うことは患者ならびに社会へ不利益を生じさせる可能性があると考えられることから、実施可能な行為や責任体制などの検討も必要である。


2025年04月24日 17:18 投稿

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