論文・報告あれこれ 2015年3月

 他サイトではあまり紹介されていないものを中心に、ちょっと気になった論文や報告などをピックアップしました。気になったものは独立記事にするかもしれません。誤りがあったらご指摘下さい。必ずしも最近アップされたものとは限りません。(特にJ-STAGE に掲載のものは、発行後一定期間過ぎてから解禁となるものがあり、1年以上前に掲載された論文等を紹介する場合があります)

 ★更新することが多いので、2013年1月分よりスタイルとURLのタイプを変えました。サイドバーに各月記事へのリンク、右下に最終更新日を記してあります。

 右下に最終更新日を記してあります。

紹介日 論文・報告タイトル
(紹介記事・ブログ、関連論文)
概要・コメント
04.19 平成25年度家庭用品等に係る健康被害病院モニター報告
(厚労省 2015.03.31)

小児の誤飲事故は、医薬品・医薬部外品が96件と本制度の開始(昭和54年度) 以来初めて、タバコを抜いて報告件数が1位となった、
04.19 ADHD drugs may increase risk of suicidal thoughts and behaviours in some people; benefits still outweigh risks
(Health Canada 2015.03.30)
 
04.19 処方箋データベースを利用した認知症患者に対する向精神薬等の利用実態の調査 
(薬剤
疫学 19(2) 81-89 2014
2013年7月に厚生労働省より発出された認知症の BPSD に対応する向精神薬使用ガイドラインに合わせて。実際の処方データを用いて認知症患者の向精神薬の処方実態について調査したもの.
04.19 Tramadol and convulsions
(Danish Pharmacovigilance Update Volume 6 February 2015)
デンマーク医薬品庁には、関連性が疑われる16のけいれんの報告があった。MAO阻害薬、三環系抗うつ薬、SSRIとの併用でリスクが増すかもしれないとした、
04.19 Minutes of the PRAC meeting 9-12 February 2015
(EMA)
アリスキレンと低ナトリウム血症、エベロリムスとリンパ浮腫などのシグナルについて議論
04.19  Thema’s
(KNMP)

リニューアルされたオランダ薬剤師会の一般向け情報ページ。抗生剤、薬剤の使用と体重増加、ラマダンにおける薬の使用、アルコールと薬、授乳と薬、くすりの値段 など盛りだくさん。 日本でもこういう独自情報を発信してほしい。
04.19 Anaphylaxis caused by tipepidine hibenzate, a central antitussive drug
Respirol Case Rep Published Online 2 Dec 2014)
症例報告。43歳女性のチペピジンヒベンズ塩酸塩(アスベリン)によるアナフィラキシー。
04.19 Atypical antipsychotic initiation and the risk of type II diabetes in children and adolescents
Pharmacoepi Drug Saf Published Online 23 Mar 2015)
後ろ向きコホート研究。ハザード比は2.18だった。
04.19 The effect of past antibiotic exposure on diabetes risk
Eur J Endocrinol Publisehd Online 24 Mar 2015)

英国で行われたコホート内症例対照研究。キノロンで比較的リスク増。
04.19 平成26年度医薬分業指導者協議会
(2015.03.23 開催)
県薬ごとの伝達講習会等ですでに目にしていると思いますが、各地の取り組みなどは紹介されています。
04.19 6年制薬剤師の輩出を踏まえた薬剤師の生涯学習プログラムに関する研究
(厚生労働科学研究2013年度報告書)
薬学教育が6年制になったことを踏まえ、地域医療などの場面で中核的な役割を果たせる薬剤師を養成するために必要な生涯学習プログラムを検討した。
04.19  「脱法ドラッグ」を含む薬物乱用・依存状況の実態把握と薬物依存症者の「回復」とその家族に対する支援に関する研究
(厚生労働科学研究2013年度報告書)

「救急搬送された脱法ハーブ等の合成薬物添加製品中毒患者の実態調査」「薬局を情報源とする処方薬乱用・依存の実態把握に関する研究」(→リンク) など
04.19 小児における精神疾患治療薬の使用実態の把握と安全性評価に関する薬剤疫学研究に基づく適応外使用是正のための研究
(厚生労働科学研究)

広汎性発達障害(PDD)、ADHDへの薬剤の使用状況を調べたもの。
04.19 患者の自覚症状による副作用確認システムに関する研究
(厚生労働科学研究2013年度報告書)
患者、福祉職、薬剤師を対象とした患者の自覚症状による副作用確認システムに関する調査結果など
04.19 一般用医薬品の安全な販売制度体制の確保に関する研究
(厚生労働科学研究)

郵便等販売利用者の意識と実態等に関する調査、一般用医薬品の販売方法別の情報提供の効果に関する研究 など
04.19 一般用医薬品における、化学合成品等のリスク区分の見直しと漢方製剤の安全性確保に関する研究
(厚生労働科学研究2013年度報告書)
 「安全に使うための漢方処方の確認票」の実用化に向けたアンケート調査、「効能効果の表現がセルフメディケーションにふさわしくない一般用医薬品の取り扱いについての検討」など
04.19  薬剤性肺障害に関する包括的研究
(厚生労働科学研究)

 
04.19 医療用医薬品の使用上の注意の在り方に関する研究
(厚生労働科学研究)

 
04.19 全国のサリドマイド胎芽病患者の健康、生活実態に関する研究

2013年度研究では、ドイツでの被害実態や年金制度の調査報告がある。
04.19 患者及び医療関係者との医薬品等安全対策情報のリスクコミュニケーションに関する研究
(厚生労働科学研究2013年度報告書)
患者向医薬品ガイドの見直しなど。ただし、見直しても配布を海外のように義務化しないと意味がないのでは。
04.19 地域医療における薬剤師の積極的な関与の方策に関する研究
(厚生労働科学研究)

 
04.19 妊婦における医療用医薬品の安全性に関するエビデンスの構築のための薬剤疫学研究の基盤整備および実践
(厚生労働科学研究)

 
04.19 妊娠・授乳期における医療用医薬品の使用上の注意の在り方に関する研究
(厚生労働科学研究)

 
04.19 Minutes of the PRAC meeting 6-9 January 2015
(EMA)
デノスマブと難聴、オランザピンと閉塞隅角緑内障、レフルノミドと大腸炎 などのシグナルについて議論
04.19 Drugs with anticholinergic effects and cognitive impairment, falls and all-cause mortality in older adults: a systematic review and meta-analysis
Br J Clin Pharmacol 2 Mar 2015)
薬剤ごとにリスクの違いがある
04.19 Tamiflu
(Catalyst)
豪ABCが現地時間3月3日20時から放映したタミフルに関する特集番組の動画と内容のテキスト
04.19 Curcumin in Combination With Mesalamine Induces Remission in Patients With Mild-to-Moderate Ulcerative Colitis in a Randomized Controlled Trial.
Clin Gastroenterol Hepatol.Published Online 24 Feb 2015)
5-aminosalicylic acid(メサラジン)にクルクミンを併用すると、軽~中等度潰瘍性大腸炎患者に有用かもしれない
04.19 HHS Has Initiatives to Reduce Use among Older Adults in Nursing Homes, but Should Expand Efforts to Other Settings
(GAO)

Nursing Homeで抗精神病薬が多用されているとした 米GAOのレポート
04.19 インターネットオークションでの違法な医薬品取引と主催者による監視,削除の実態
(薬学雑誌 135(3) 529-534 2015)
ヤフオク!で37日間調査したところ、医薬品であることが明らかな違法出品が106件(医療用医薬品53件(貼り薬・漢方薬が多い)、一般用医薬品・局方品46件など)、疑わしい出品が34件見つかった
04.19 薬剤師による在宅患者訪問に係る業務量と薬物治療アウトカムの関連
(薬学雑誌 135(3) 209-527 2015)
 

最終更新日:2015年4月19日

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