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2007.04.16 シックハウス対策マニュアル(栃木県)
栃木県はこのほど、外部の専門家等で構成される「栃木県学校環境衛生対策検討委員会」が作成した、「シックハウス対策マニュアル」を県HPで公開しました。
健康的な学習環境のために〜シックハウス対策マニュアル〜
(栃木県教育委員会ウェブサイト)
http://www.pref.tochigi.jp/fukuri/kankyo/manual.html
このマニュアルは、児童生徒が、健康で安心して学校生活を送れるよう、学校における日常管理や対応、学校での体制を作る目的で、教職員向けにつくられたものですが、ホルムアルデヒド及び揮発性有機化合物の検査データの分析や対応方策、換気の重要性などについてわかりやすく書かれていて、学校薬剤師関係者には役立ちそうです。
マニュアルによれば、学校内では建材や塗料、接着剤だけではなく、机や椅子、黒板やカーテン、コンピューターなどの学校用備品や文具等からも、化学物質の発生し、ホルムアルデヒド濃度などが高まる可能性があるとして、特に次のような教室では注意が必要としています。
- 使用頻度が低い教室(部屋を密閉している時間が長く、化学物質が充満してしまう)
例: 放送室・美術室・音楽室・学習室・自習室・旧情報処理室 - 構造上、自然換気の効率がよくないと思われる教室(窓が小さい、窓が少ない、空気が抜けにくい等)
例:放送室・音楽室・第2 体育館・ワープロ室 - 構造上、床材・壁材に特別な材料や接着剤の影響が考えられる
例: 音楽室・パソコン室・化学室 - 部屋自体で、化学物質を使用している
例:塗装などの実習室・保健室
県教育委員会では、シックハウス対策は、教職員、児童生徒だけにとどまらず、学校医や学校薬剤師の専門家や保護者と連携した取り組みがより効果的であるとして、学校保健委員会でシックハウス対策を議題として取り上げるよう求めています。