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2007.07.12 製薬協、届出価格承認制の導入を求める
日本製薬工業協会(製薬協)は11日、薬価制度改革の製薬協案を公表しました。製薬協ウェブサイトにその概要が掲載されています。
新たな薬価制度に関する提案
−より良い医薬品が、より早く患者に届けられるための新たな薬価制度の提案−
(製薬協ニュースリリース7月11日)
http://www.jpma.or.jp/about_media/release/070711.html
内容は、6.14のTOPICSとほぼ同じで、「公正で効率的な医療用医薬品市場の形成と研究開発型製薬企業の競争力強化の実現」のために、新薬の特許が切れるまで薬価を据え置く代わりに、特許切れ後は強制的に引き下げを行い、より安価な後発薬への切り替えを促すというものです。具体的な提案は以下の通りです。
1.新規収載品については、「届出価格承認制」を導入する
薬価は、クラス分類に基づいて販売企業が届け出た価格に対し、新薬評価組織(仮称)の評価をもとに中医協が承認する。
2.「エグゼンプト・ドラッグ(改定除外医薬品)」の導入
適正価格の形成のため、特許期間(物質特許)中、もしくは再審査期間中の医薬品、その他国が定める医薬品(希少疾病用医薬品、必須医薬品など)は、価格改定の対象より除外する「エグゼンプト・ドラッグ(改定除外医薬品)」の仕組みを導入する。
3.後発品上市時の先発品の引下げ
特許失効後は、長期収載品としての適正価格に速やかに移行するために、後発品上市時の先発品価格を一定幅引き下げる。
4.後発品への代替促進
エグゼンプト・ドラッグ以外の医薬品については、国の政策として継続的に実施されている後発品への代替の進捗状況を勘案し、2015年度以降年1回改定も考慮する。
製薬協ではこの案について、2015年を最終目標として、2010年から開始したいとして、日本製薬団体連合会と協力し、まず中医協薬価専門部会に提案するとしています。
関連情報:2007.06.14 製薬協が考える薬価制度改革案
参考:【製薬協】薬価制度改革で「届出価格承認制」を提案
(薬事日報 HEADLINE NEWS 7月12日)
http://www.yakuji.co.jp/entry3722.html
日本経済新聞7月11日
http://health.nikkei.co.jp/news/top/index.cfm?i=2007071106936h1
7月12日 22:00掲載