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2007.08.01 病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会報告書
30日、第3回病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会が開かれ、報告書案が示されました。薬事日報によれば、この報告書案は大筋合意されたとのことです。
病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会報告書について
（2007年8月10日 厚労省8月16日）
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/08/s0810-5.html
（※病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する実態調査概要も掲載）
PDF：病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会報告書
（WAM NET8月15日掲載、898KB）
報告書は、第2回検討会で示された「病院における薬剤師の及び人員配置のあり方の項目整理案」を元にまとめられ、「病院薬剤師のあるべき業務と役割」については、1.医療・薬物治療の安全確保と質の向上のための業務、2.医療の安全確保のための情報に関する業務、3.その他取り組むべき業務の3点に大きく分類したうえで、それぞれに求める主な業務に関する業務内容、実施状況、あるべき姿等についてまとめられています。
| 医療・薬物治療の安全確保と質の向上のための業務 |
|
|---|---|
| 医療の安全確保のための情報に関する業務 |
|
| その他取り組むべき業務 |
|
一方、「あるべき業務と役割を踏まえた人員配置のあり方」については、
- 現行の人員配置標準を満たしている病院は多いが、地域格差が見受けられる
- 勤務している薬剤師数は不足しているとの認識が多いが、一方で採用が困難な状況がある
- 業務の内容は多様化・複雑化しており、その病院の規模や機能により求められる業務は異なる
- 薬学教育6年制が平成18年よりスタートしたばかりであり、薬科大学・薬学部の新設あるいは薬事法の改正等の影響も踏まえた、今後の薬剤師の需給動向を見定めるべきである、
と指摘し、現行の人員配置標準をただちに見直す必要性までは認められないものの、当該病院の規模や機能に応じて、個々の病院で必要な医薬品関連の業務が実施されるのに十分な薬剤師数を確保していくことが重要であると考える、としています。
今回の報告書について、日病薬（http://www.jshp.or.jp/）では、「病院薬剤師の業務実態調査とそれに基づくあるべき業務と役割として、医療・薬物治療の安全確保と質の向上のための業務、医療の安全確保のための情報に関する業務、その他取り組むべき業務14項目が報告書に盛り込まれた」と評価するとともに、「病院の規模や機能により優先順位は異なると思われますが、ここに提言された業務について積極的に取り組み、患者のみならず広く国民から病院薬剤師の業務が理解され、信頼される「顔の見える薬剤師」として活躍出来るよう会員の皆様とともに一丸となって取り組んでいきたいと考えております。」とする声明を発表しています。
病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会報告書について
（2007年7月31日 日本病院薬剤師会）
http://www.jshp.or.jp/cont/070731.html
資料：第3回病院における薬剤師の業務及び人員配置に関する検討会資料
(2007年7月30日開催、WAM NET 8月1日掲載）
関連情報：TOPICS 2007.07.04 病院薬剤師に求められるもの
関連記事：【病院薬剤師配置検討会】「配置基準」見直しに至らず
（薬事日報 HEAD LINE NEWS 2007.8.2）
http://www.yakuji.co.jp/entry3919.html
8月1日掲載 2日更新 15日更新 16日更新