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2007.08.05 処方せん書式の変更、本格的な検討へ
処方せん書式の再変更の可能性(後発医薬品の優先使用)については、すでに4/22のTOPICSで紹介ずみですが、5日の日本経済新聞が、厚労省が変更の方針を固めて、今秋から中医協(中央社会保険医療協議会)で本格的な検討に入ると伝えています。
また、3日の朝日新聞も、厚労省が自民党の厚労関係議員との非公式の会合で、社会保障費の自然増を1000億円削減するため、後発医薬品の使用促進による国費負担で200億円の軽減を図りたいとの方針が示されたそうです。
ご存知の通り、後発医薬品の使用はまだまだすすまないのが現状ですが、7月30日に行われた医薬品産業政策の推進に係る懇談会で、医薬工業協議会会長の澤井弘行は、GE使用促進について次のような提言をしています。
- GE先進国の欧米のように、国が積極的にGEの品質・有効性・安全性に対し、啓発活動を活発化する
- 現行の薬価制度をGE業界の主張を重視し、改革する
・初後発品の薬価:不採算品目 および 付加価値製剤の薬価付加
・R幅(薬剤管理料)は品目に応じて一定額または現行の調整幅を選択する方式を導入
・GE品最低薬価を局方品の最低薬価まで底上げ - 処方せん様式のさらなる変更
- 先発品をGEに替えた場合に、医療機関が経済的メリットを失うことが無い制度、特に医師・薬剤師に不利益にならない制度
- 欧米のように、流通を担当する卸がGEに替えても不利益にならないようにする
今後の動きに注目したいと思います。
関連情報:TOPICS 2007.04.22 後発医薬品優先使用に方針転換へ
参考:日本経済新聞8月5日
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070805AT3S0400M04082007.html
朝日新聞8月3日
http://www.asahi.com/health/news/TKY200708020386.html
医薬品産業政策の推進に係る懇談会(2007年7月30日開催)
資料(WAM NET 8月1日掲載)
8月5日 13:50掲載