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2007.12.18 アデスタンG、ダレンがスイッチへ

14日、薬事・食品衛生審議会の一般用医薬品部会が開催され、ロート製薬が申請していた膣カンジダ症に用いらるイソコナゾール硝酸塩(医療用医薬品:アデスタン、パリナスチン)製剤(膣錠)と、クラシエ製薬とロート製薬が申請していたエメダスチンフマル酸塩(医療用医薬品:ダレン、レミカット)のスイッチOTC化の審議が行われ、了承されました。3月末に開催される薬事分科会に報告されたのち、4月にも承認となる見通しです。

膣カンジダに用いる膣錠は、最近までトリコマイシンK錠(トリコマイシン+クロラムフェニコール)が一般用医薬品として販売(現在は販売中止)されていましたが、イソコナゾール製剤としては初めての一般用医薬品となります。

販売名は、「メンソレータムフレディCC膣錠」「カンジダキュアMF膣錠」などで、効能・効果はカンジダの再発です。過去に医師から膣カンジダの診断・治療を受けた人に使用が限定されることから、販売時には確認のためのセルフチェックシートが付けられるとのことです。(繰り返しになりますが、販売指針は薬剤師会でも作成して、全会員に徹底させるべきだと思います。そうしないと、取り扱いをしない薬局は知らなくてもよいということになるからです。)

ゾビラックス軟膏のスイッチ品と同じように、店頭での説明と確認が求められるわけですが、トリコマイシンK錠はつい最近までネットでの通販でも売られていたことから、これらのスイッチ品を求める人からはおそらく「どうして購入するのに、そんなに質問されるのだろうか?」といった苦情が出る可能性があると思います。

また、エメダスチンフマル酸塩含有製剤の販売名は、クラシエが「ベルエムピEDカプセル」など、ロートが「アルガードタイムストック」などです。効能・効果は、「花粉・ハウスダストなどによるくしゃみ、鼻水など鼻アレルギー症状の緩和」「湿疹・かぶれによる皮膚の腫れ、かゆみの緩和」で、花粉症と皮膚疾患のいずれにも効能がある抗アレルギー剤です。現在同様の効能があるのはアゼラスチン塩酸塩が配合されたエーザイ社の「ハイガード」だけだったので、選択の幅が広がりそうです。(今度の花粉症シーズンには間に合いませんが)

参考:薬食審部会、スイッチOTC2成分を了承‐膣カンジダ症に初の一般薬
      (薬事日報HEADLINE NEWS 12月18日)
     http://www.yakuji.co.jp/entry5301.html
    日刊薬業ヘッドライン12月18日

12月18日 18:20掲載

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