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2008.02.02 グルコサミンとワルファリンの相互作用

豪州の医薬品・医療機器等の公的規制機関TGAは1日、Australian Adverse Drug Reactions Bulletin の最新号を公表し、グルコサミンとワルファリンとの相互作用が疑われる12の事例があったと発表しています。

Australian Adverse Drug Reactions Bulletin
  (Volume 27, Number 1, February 2008)
  http://www.tga.health.gov.au/adr/aadrb/aadr0802.htm

Bulletinによれば、INR値が安定しているワルファリン服用患者がグルコサミンを摂取したところ、2例でINR値がわずかに減少、10例ではINR値が上昇した(報告のあった8例では、INR値が4.1〜12に達した)とのことです。

グルコサミンがワルファリン服用患者のINR値を上昇させるという事例は、英MHRAなどでも報告があり、WHOの国際薬剤モニタリング共同センター(WHO Collaborating Centre for International Drug Monitoring)では、豪州・英国など、WHO ADR databaseの22事例をまとめ、分析を行っています。

CONCOMITANT USE OF GLUCOSAMINE MAY POTENTIATE THE EFFECT OF WARFARIN
  (Posters presented by the UMC / WHO Collaborating Centre for International Drug Monitoring)
  http://www.who-umc.org/graphics/9722.pdf 

相互作用のメカニズムはわからないものの、グルコサミンがワルファリンの作用を増強させる可能性があるとして、TGAでは注意を呼びかけています。

関連情報:Glucosamine adverse reactions and interactions.
      (Current Problems in Pharmacovigilance 2006; 31: 8.英国MHRA/CSM)
      医薬品安全性情報Vol.4 No.16(上記の簡訳です)
       http://www.nihs.go.jp/dig/sireport/weekly4/16060810.pdf

参考:Uppsala Monitoring Centre ウェブサイト
      http://www.who-umc.org/DynPage.aspx

2月2日 15:00掲載

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