新聞でも週刊誌でも、読んだら捨てるのが普通ですが、その中に時々一、二行の言葉で、捨て難いピカッと光るものを発見することがあります。私は小さい切り抜き用のカッターをポケットに入れておき、すぐ切り取ってポケット手帳に張るか、本ならば書き移します。電車に乗った時など、それを読むと楽しいし、覚えてしまうのです。上に六つだけ載せましたが、その人物だけ簡単に紹介しておきましょう。
- ルソー(1712〜1778)…フランスの哲学者。スイスの時計職人の子に生まれたが、家庭に恵まれず、16歳で家を出て、ヨーロッパ各地を放浪、独学。独自の人間主権を説き、フランス革命の先駆となる…。著書エミールは有名で、少年エミールを主人公にした小説風教育論は、個性尊重の自由教育を主張し、後のペスタロッチの教育論に影響を与えた。女中に生ませた5人の子供を育児院の戸口に捨てるという奇行もあった。
- フィリッポス(BC382〜336)…ギリシャの北のマゲドニアの王。少年時代3年間ギリシャの人質となって暮らす。成人して領土の拡大を計り、ギリシャを征服、統一。ペルシャ征討を決議したが暗殺された。BC342年から3年間、子供アレキサンダー(後の大王)のために、ギリシャから哲学者アリストテレスを呼んで家庭教師とした。
- ディズレリー(1804〜1881)…政治家であり、作家でもあった。インド支配体制を確立、英国の帝国主義制作を遂行、大英帝国の基礎をかためた。彼の言葉は、ドイツの哲学者、ヘーゲルの「悩むことは進歩の第一歩」と同じ。
- 山中鹿之介幸盛(1545〜1577)…戦国時代の武将。尼子氏の家臣。尼子義久が毛利氏に降服後、主家の再建を計り、信長、秀吉に仕える。上月城の守備を命ぜられたが、毛利元春に征められて降服。勝久は自殺、鹿之介は捕えられ殺された。苦難の一生だったが、尼子氏再興は挫折した。
- 一笑一若は中国では一笑一小と書くのが正しく、「一度笑えば一日長命」の意。一小とすると日本人には通じないので、私が勝手に一若と改変。
- 山城新伍…テレビ・タレント。たまにはよいこともしゃべる…。
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