2008/12/10 市議会12月定例会本会議にて一般質問 1.交流による活性化策について (1) 他都市との交流 (2) 足利・名草ふるさと自然塾との連携 (3) 足利学校や研修センター等のさらなる活用 2.教育行政について (1) 小規模中学校の現状と今後 (2) 環境教育 (3) メディアリテラシー教育 3.旧西小学校跡地活用について (1) 庁内検討会議による活用案の扱い方 (2) 地域コミュニティと跡地活用 |
1.交流による活性化策について (1) 他都市との交流 <Question> 例えば江東区とは農産物等の出展や農業収穫体験などによる交流が ある。こうした交流の他都市への拡大の可能性、また、江東区につい ては交流進展の可能性について所見を伺いたい。 <Answer> 本市におけるいちごやトマトの農業収穫体験については、今のとこ ろ拡大は難しい。江東区との交流進展についてはより実りある交流の 進展に努めたい。 (2) 足利・名草ふるさと自然塾との連携 <Question> 足利・名草ふるさと自然塾では、拠点施設として古民家の移築が決 まっているが、どのような活用策を考えているのか伺いたい。また、 古民家移築に加え、自然エネルギーを導入することにより、付加価値 が高まり活用策が広がるかと思うが、小水力発電など自然エネルギー の導入は考えられないか。 <Answer> 仮称「体験の家」は、名草地区全体の拠点施設として、学ぶ・食べ る・ふれあう、をテーマに活用を考えている。自然エネルギーの導入 については、単にモニュメント的なものではなく、例えば街路灯の電 力になるなど実用の面からその可能性を検討してみたい。 <Question> 東京や埼玉からの利用者拡大を考える際、今や数多くあるグリーン ツーリズムとの差別化が必要になるかと思う。足利工業大学と連携し て太陽熱を利用したソーラークッカーによる調理体験などに加え、学 ぶ視点から大学の先生に環境学習をお願いするなどのプログラムを考 えてみてはいかがか。 <Answer> 今後PR方法なども併せて、その可能性を検討してみたい。 (3) 足利学校や研修センター等のさらなる活用 <Question> 他都市の小中学校から足利学校への来場を増やす策として、例えば 論語素読体験を組み入れた見学プランなどを売り込むのはどうか。ま た、論語抄やかなろんごの販売拡大の可能性について伺いたい。 <Answer> 論語素読体験を組み入れた見学プランは、他市小中学校へのPRと して前向きに検討したい。ただ、講師や施設の問題もあるため、それ ら諸問題を解決することから始めたい。また、論語抄とかなろんごは 昨今論語が注目されるようになったこともあり、販売部数が伸びてい る。今後はさまざまな販路での可能性を検討していきたい。 ▲ 先頭に戻る |
2.教育行政について (1) 小規模中学校の現状と今後 <Question> 小規模中学校といえる第一、愛宕台、富田中学校の現状について伺 いたい。また、小規模中学校の将来について、どのように考えている のか伺いたい。 <Answer> 3校とも全校生徒数が110名前後で、学級数は第一と富田が5、 愛宕台が4となっている。小規模中学校の将来については、庁内検討 会議で今後のあり方について話し合われたが、慎重に取り扱うべき問 題であると認識している。 (2) 環境教育 <Question> 環境教育については、特に葉鹿小学校の取り組みが有名であるが、 他の小中学校ではどのような取り組みがなされているのか。また、以 前にも提案したが、本市で子供環境サミットのようなものを開催して みてはいかがか。 <Answer> 他の学校においても、国語科や社会科で環境問題で自分の考えを発 表させるなど自発的に考えるよう指導している。また、各種リサイク ルや緑のカーテン事業などを行い、保護者にも伝えるようにしている。 子供環境サミットについては、平成18年度から両毛地区の中学校で ふれあいネットワークと呼ばれる交流がはじまっている。その中で開 催も一案と考えている。 (3) メディアリテラシー教育 <Question> 新聞やテレビ・ラジオに加え、インターネットや携帯電話の普及に より、メディアリテラシー(情報を評価・識別して活用する能力)の 必要性はますます高まっているといえる。本市におけるメディアリテ ラシー教育の現状について伺いたい。 <Answer> 小学校では日々の授業のなかで情報モラルについて教えている。中 学校では身近なところから教育を行っている。また、国語科では自分 でニュース番組を作成し、総合学習の時間では修学旅行前にインター ネットなどから情報収集をし事前学習を行っている。 <Question> 今日の日本は、納豆ダイエットや郵政民営化のときの小泉旋風に象 徴されるように、我々国民がマスコミに踊らされている。しかし、元 厚生事務次官宅連続襲撃事件の際に「テロ」の2文字が大きく報道さ れていたように、マスコミも踊らされているように思える。2002 年の静岡県メディアリテラシー教育研究委員会の資料に、「メディア リテラシー教育の根底にあるのは『民主主義』を支える力を育てるこ と」とある。こうした考えをもつことは重要であると思うが、本市で はこうした考えをもって指導を行っているのか。 <Answer> そうした考えをもって教育に当たることは大切であると考える。 ▲ 先頭に戻る |
3.旧西小学校跡地活用について (1) 庁内検討会議による活用案の扱い方 <Question> 過日の全員協議会で示された庁内検討会議による活用案は、建物部 分と運動場部分とを分けて考え、いずれにも複数の案が提示されてい る。これらの案はこれから開かれる跡地活用検討委員会でどのように 扱われるのか。また、跡地活用検討委員会の今後のスケジュール、な らびに最終決定の時期について伺いたい。 <Answer> 庁内検討会議による活用案については、地元アンケート調査の結果 などとともに跡地活用検討委員会のひとつの検討資料として考えてい る。また、まもなく第1回目が開かれる予定だが、最終決定の期限を 決めてやっていくわけではない。 <Question> 活用案では、管理・教室棟が昭和56年の新建築基準法以前の建物 (昭和45年建築)であるため解体とある。しかし、平成3年に大規 模改修工事を行っている。これは新建築基準法以後の工事になるわけ だが、耐震基準を満たさずに工事をしても法律違反にならないのか。 <Answer> 耐震基準の義務化は平成7年の阪神大震災以後なので問題ない。 <Question> 庁内検討会議による活用案の資料には、廃校処分取消訴訟における 和解条項にはない「歳入確保に配慮すること」との文言が、あえて加 えられている。この文言を見た後、各案における歳入と歳出の資料を 見れば、普通は歳入の多い案が良く、歳出だけの案はだめとなるであ ろう。こうした誘導するような資料をなぜ作ったのか。 <Answer> 別に誘導するつもりはなく、庁内検討会議における結果を資料とし て示したまでである。 <Question> 生涯学習センターの建設費は約3億8千万円かかっている。今回の 活用案のうち、歳出だけの案は約1億8千万円と、生涯学習センター の半分以下の歳出である。この2つの数字を比較すれば、歳出だけの 案であっても和解条項にある「昨今の財政事情を踏まえ」に適合して いる。なのに、庁内検討会議の資料には、生涯学習センターの建設費 は示されていない。これではフェアなデータ開示とは言えないのでは ないか。 <Answer> 生涯学習センターの建設費については、跡地活用検討委員会のなか で、要望があればそのときにデータを示す。 <コメント> 今回の庁内検討会議による活用案は、開発・分譲へと跡地活用検討 委員会を誘導しようとする市側の思惑が見え隠れしている。最終結論 の時期も未定としながら、とある職員は半年ぐらいといっているとも 聞く。もし、開発・分譲というなら、同地区にある緑町や西宮の売却 を済ませてから言うべきであろう。その責任も果たさない段階で、ま た、開発・分譲などというところは、まさに役所の無責任体質を感じ る。 (2) 地域コミュニティと跡地活用 <Question> 小中学校などを核として形成され、歴史的・社会的経緯からも人々 が共同体としての意識や連帯感を持って生活している一定の範囲を地 域コミュニティとして定義することもあるが、旧西小学校地区の地域 コミュニティに対する考え方を伺いたい。 <Answer> 同地区のコミュニティは歴史もあり、地域としてもまとまりを感じ る。まちづくりにおいて重要である。 <Question> 開発・分譲といった案は、既に地域の核となっている施設をなくす もので、それは地域コミュニティの崩壊、衰退につながる。地域コミ ュニティを崩壊、衰退させていいものなのか。 <Answer> 決して地域コミュニティの崩壊、衰退させようと思っているわけで はないことを理解して頂きたい。 <Question> 足利赤十字病院が移転した場合、その跡地活用も問題となってくる。 旧西小学校跡地は日赤の跡地になる場所とも近く、また、競馬場跡地 にも近い。全市的な視点に立つなら、旧西小学校跡地だけで活用案を 決めるのではなく、そうした周辺の跡地活用とも連動して考えるべき なので、結論を急ぐことはないのではないか。 <Answer> 確かに周辺施設とのことも考えるべきであろう。また、全市的な視 点も地域コミュニティもいずれも大切であり、拙速に結論を出すべき ではないと考える。 ▲ 先頭に戻る |