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2007.01.08 臨床医を巻き込んだ「医師向けトクホ」の開発(大阪)
医療費抑制が叫ばれる今日、医師の間でもトクホやサプリなどの代替医療にも関心を寄せる人が少なくないようですが、大阪では臨床医を巻き込んでエビデンスづくりや「医師向けトクホ」の開発が着々と進められています。
8日のフジサンケイビジネスは、臨床内科医約900人が属する大阪府内科医会(http://opa.umin.jp/)と臨床評価試験受託会社の総合医科学研究所(http://www.soiken.info/)が設立した「大阪生活習慣病予防ネットワーク」が、トクホやサプリメントの予防医療への活用が有用かどうかを判断するための調査をはじめると伝えています。
この調査は、内科医会の開業医を通じて患者に対象品目の効能を説明したうえで、少量(原則2〜3日分)摂取してもらい使用感などを聞くアンケート調査と、通院中の患者を対象に3カ月間摂取してもらい、処方薬との相互作用などの安全性や有用性を評価するという市販後モニター調査の2種類で、まず、睡眠の質に関するサプリメントと低カロリー・食事代替食品の2品目を対象に実施されるという。
今回の取り組みは、現在のところは既存製品のエビデンスづくりのために行われるようですが、その先には総合医科学研究所の関連企業や製薬会社、食品会社などを巻き込んで、「医師向けトクホ」の開発を考えていることは間違いありません。
「処方薬との相乗効果が期待できる」「医師が説明することでプラセボ効果も期待できる」「ディスカウントされる心配がない」“医師向けトクホ”は、新たな収入源として開業医の間で近い将来一般的なものになるのではないかと予感します。トクホ・サプリも薬剤師の手から離れていくのでしょうか?
参考:機能性食品は有用? 大阪府内科医会 初の予防医療使用調査
(FujiSankei Business i1月8日)
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200701080007a.nwc
大和IRコンファレンス〜総合医科学研究所
(大和インベスター・リレーションズ 2006.12.9)
http://www.daiwair.co.jp/individual/pdf/mtr061209-2385.pdf〔1.42MB〕
大阪生活習慣病予防ネットワーク設立
(大阪内科医会ニュース2006年第57号)
http://opa.umin.jp/info/06_05/network.htm
株式会社総医研ホールディングス・ウェブサイト
http://www.soiken.com/