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2007.02.20 一般用医薬品のリスク分類、大きな見直しなし
16日、厚労省の薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会が開かれ、改正薬事法による一般用医薬品のリスク分類案が提示され、了承された。年度内に厚生労働大臣告示が行われ、4月1日から施行される。
パブリックコメントを踏まえた一般用医薬品のリスク分類案(PDF:347KB)
パブリックコメントを踏まえた生薬成分(天然物由来成分)の分類案(PDF:115KB)
(厚労省2月28日掲載)
最終的に第1類に指定された成分は23分類で、新たに日光過敏症で問題となっているケトプロフェン(外用・貼付剤)が第2類(*なし)から変更になった。一方、第2類*(アスタマーク)付は、ビタミンA油と酢酸ヒドロコルチゾンで薬効群の追加があったものの、57成分自体は変わらなかった。また、塩酸セトラキサート、カラトウキ、キッピ、キンパク、クマザサ、サイカク、チャボトケイソウ、肝臓エキス、肝臓加水分解物、獣角などが第2類から第3類へ指定変更に、コジョウコンが第2類*付に新たに指定された。
この分類案は、昨年11月の同部会に提出した分類案について、パブリックコメントによる一般の意見を反映させたものとしているが、結果的には医薬品販売制度改正検討部会が行った分類案がそのまま受け入れられた形になった。
近く掲載予定のパブリックコメントの結果を見てみないとわからないが、大衆薬の安全な使用を願う現場の声がどれだけ反映されたかは疑問が残る。
関連情報:TOPICS 2006.12.05 一般用医薬品のリスク分類案が示される
2006.12.16 パブリックコメントを活用しよう
参考:平成18年度第3回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会資料
(2007年2月16日開催)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/02/s0216-7.html
薬事日報 HEADLINE NEWS 2月20日
http://www.yakuji.co.jp/entry2291.html
日刊薬業 HEADLINE NEWS 2月20日