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2007.02.23 スポーツ好きな小学生の1割がサプリなどを使用

日本体育協会(http://www.japan-sports.or.jp/)のスポーツ医・科学専門委員会では、現在「小学生を対象とした“スポーツ食育プログラム”の開発に関する調査研究」という研究を行っています。

この研究は、子どもに対する“体育・スポーツ教育“と“食育”を結びつけ、子どもの健全な発育・発達を促し、また将来の生活習慣病予防へ向けた指導を行う“スポーツ食育プログラム”の開発のために、今年度から3年計画で行われているものです。

同委員会では、このスポーツ食育プログラムの開発のための具体的な事業として、主にスポーツ少年団の団員等へのアンケートによる調査と実地調査を行い、その研究成果を踏まえた指導マニュアルづくりを行うとしていますが、23日の読売新聞は初年度に行われたこの調査結果の概要を掲載しています。

調査は関東の1都6県と静岡県でスポーツクラブ所属の小学4〜6年生の男女児童と保護者を対象にアンケートを行ったもので、約3500組から回答が得られています。これを日本スポーツ振興センターが2000年に行った「児童生徒の食生活等実態調査」と比較しています。

それによれば、「朝食を必ず食べる」と答えた人は96.7%、「3食必ず食べる」と答えた人も95.6%で、一般児童よりも12〜19ポイント高いことがわかったそうです。その一方で、各種ビタミンなどサプリメントを服用している割合が10.4%に達するという結果が得られたそうです。

社会人やプロのスポーツの世界で、ビタミン剤やサプリメントを活用することは、よく知られていることですが、このことが学生だけではなく児童までに広がっているという今回の結果は、今の時代当然のことなのかもしれません。

サプリを活用すること自体を否定するものではありませんが、成長期の子どもにとって必要なのは、食事から得られる栄養です。栄養分の補助や、成績や技能の向上が図れるという理由でサプリを摂取することは果たしてよいことなのでしょうか? 極論かもしれませんが、サプリへの過度の期待がやがて、いわゆるドーピングに結びつくのではないかと気がかりです。

詳しい結果は今後明らかになるとは思いますが、スポーツ好きな子どもを持つ親たちやスポーツ指導者に対し、私たちは適切かつ正しい情報を提供することが必要になっていくことは間違いありません。

参考:読売新聞2月23日
     http://www.yomiuri.co.jp/kyoiku/news/20070222ur01.htm
    ただいま研究中(日本体育協会)
     http://www.japan-sports.or.jp/medicine/labo/index.html#02
    平成12年度「児童生徒の食生活等実態調査結果」
     (独立行政法人日本スポーツ振興センター)
   http://www1a.biglobe.ne.jp/naashgoj/kenko/kyusyoku/chosa/syoku_life_h12/chosa_h12.html

2月23日17:10掲載

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