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2007.02.27 浣腸を立った姿勢・前かがみで行うことは危険
財団法人日本医療機能評価機構(http://jcqhc.or.jp/html/index.htm)では、医療安全対策の一層の推進を図るため、医療事故情報やヒヤリ・ハット事例を収集し、その発生要因や背景を分析・検証し、医療事故防止に資するための情報提供を行っていますが、このほどグリセリン浣腸の方法によって直腸穿孔を起こす可能性があるとして、注意喚起を促す「医療安全情報No.3」を医療機関等に提供しています。
医療事故情報収集等事業 医療安全情報No.3(2月15日)
http://jcqhc.or.jp/html/documents/pdf/med-safe/med-safe_3.pdf
同機構によれば、2年間にグリセリン浣腸に伴い直腸穿孔などをきたした事例が7件報告されていて、うち6件が立位前屈で実施していたことが明らかになっています。このため、同機構ではこの安全情報で「浣腸の実施は、左側臥位を基本とし慎重に行う」よう、医療機関等に注意を呼びかけています。
今回の医療安全情報は、医療機関の看護師向けの内容ですが、浣腸は自宅で患者自身やその家族が行うことも少なくありません。報告事例と同様に、「便がすぐに出るのがいやだ」という理由で、トイレで立って浣腸を行っている人がいるかもしれません。これは、腸管を傷つける可能性があり危険のようです。
浣腸を調剤したり、販売する際には、私たちも使用方法について確認する必要がありそうです。
関連情報:医療事故情報収集等事業 第7回報告書 P90-95〔PDF 2.51MB〕
http://jcqhc.or.jp/html/documents/pdf/med-safe/report_7.pdf
参考:薬事日報HEADLINE NEWS 2月26日
http://www.yakuji.co.jp/entry2331.html
2月27日 1:40掲載