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2007.05.13 健康情報手帳、導入は来春(栃木県)
去年9月のTOPICで、県の「健康情報手帳」構想について紹介しましたが、11日の下野新聞がその後の状況を伝えています。
記事によれば、健康情報手帳の構想は県内5つの二次医療圏協議会(各広域健康福祉センターに設置。各地区の自治体の担当者や保険者、医師会などで構成)で、今年1月から順次議論が開始、現在導入に向けたさまざまな課題を洗い出しているそうです。
下野新聞によれば、下記のような構想が示されているそうです。
- 血圧や過去の検診結果、投薬・治療記録などの幅広い情報を記載
- 個人情報保護の問題や設備投資が多額になることなどから、情報のデジタル化は行わない(従来の手帳方式か?)
- 最低でも40歳以上の全県民を対象とし、年齢拡大も検討する
- 検診・保健指導の制度が変わる2008年4月の導入を目指す
おそらく、現在の健康手帳とお薬手帳がドッキングする形になると思いますが、薬の情報は随時変わり、どんどん増えていくはずです。別冊で差し替えが利くなどの工夫も必要かと思いますが、そういった意見は果たして出されているのでしょうか? また、薬の情報について誰が記載するのか、また重複投与が本当に防げるかどうかについても、議論されているのか気がかりです。
すぐには無理かも知れませんが、将来的にはやはり電子化(=ICカード)が必要だと思います。今回、十分議論し、まず手帳方式でスタートし、うまくいったら全国に先駆けて、ICカードを試行してみるというのはどうでしょうか?
資料:地域医療・保健対策特別委員会報告書(栃木県 2006年12月)
http://www.pref.tochigi.jp/gikai/kai/iinkai/pdf/h18_tiikiiryou.pdf
平成18年度とちぎ健康21プラン推進協議会の結果について
(栃木県2007年3月26日記者発表)
http://www.pref.tochigi.jp/menu/press/p_18d/d191400_00000357.html
関連情報:TOPICS 2006.09.30 栃木県、「健康情報手帳」の導入を検討
2007.03.15 厚労省、健康保険証のICカード化を検討
参考:下野新聞5月11日