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2008.05.18 医療事故防止キャンペーン「いのちをまもるパートナーズ」
「医療の質・安全学会」「日本病院団体協議会」「日本医師会」「日本看護協会会長」「日本臨床工学技士会」の5団体で組織される「医療安全全国共同行動推進会議」は17日、都内で「医療安全全国共同行動」のキックオフ・フォーラムを開き、医療の安全確保と質の向上を目的に、病院や関係団体が共同で対策に取り組む全国キャンペーン「いのちをまもるパートナーズ」を開始すると発表しました。
CBニュース5月20日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/16096.html
今回のキャンペーンは米国で2004〜06年に実施して事故防止に成果を上げたキャンペーンの日本版で、同会議では今後2年間をキャンペーン期間として、次の“PARTNERS”の頭文字をとって次の8つの行動目標の実現に取り組みます。
- 患者・市民の医療参加 Participation and partnership
- 危険薬の誤投与防止 Adverse Drug Events Prevention
- 急変時の迅速対応 Rapid Response and Resuscitation
- 周術期肺塞栓症の防止 Thromboembolism Prophylaxis
- 危険手技の安全な実施 Nonhazardous Procedures
- 医療関連感染症の防止 Enhancement of Healthcare-Associated Infection Control
- 事例要因分析から改善へ RCA to Quality Improvement
- 医療機器の安全な操作と管理 Safe Operation of Medical Devices
具体的には、下記の8項目の中から取り組みたい目標を1つ以上選び、全国の病院が自主的に参加登録(同会ホームページから)してもらい、期間中は毎月の入院死亡数や死亡率、改善状況などを報告してもらう。同会議では全病院の3分の1に当たる3000病院の参加を見込み、2年間の期間中に医療行為に伴う有害事象30万件、入院死亡者1万人の低減を目指すとのことです。
- 危険薬の誤投与防止
- 周術期肺塞栓症の防止
- 危険手技の安全な実施
(a. 経鼻栄養チューブ挿入手技の安全な実施 b. 中心静脈カテーテル挿入手技の安全な実施) - 医療関連感染症の防止
- 医療機器の安全な操作と管理
(a. 輸液ポンプの安全管理 b. 人工呼吸器の安全管理) - 急変時の迅速対応
- 事例要因分析から改善へ
- 患者・市民の医療参加
医療安全全国共同行動 http://kyodokodo.jp/
関連情報:TOPICS 2006.07.22 薬物治療での過誤を防ぐための方策(米国レポート)
参考:読売新聞5月18日
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20080518-OYT8T00230.htm
日本経済新聞5月18日
http://www.nikkei.co.jp/news/shakai/20080518AT1G1701H17052008.html
5月20日更新