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2007.01.12 ダイエットに効果? 納豆売り切れが続出

1月7日でフジテレビ系列で放送された、発掘!あるある大事典2で取り上げられた、納豆でやせられるという放送が大きな波紋を呼んでいます。

当日の放送内容の概要がWEBに掲載されています
 (WEBサイトからは、既に削除されています)
  http://www.ktv.co.jp/ARUARU/search3/aru140/140_1.html

番組自体は見ているわけではありませんが、近年アンチエイジング効果で注目されているDHEAに痩身効果があると紹介し、体内のDHEAの量を増やす食材として、イソフラボンが含まれる納豆を紹介したのです。

そして、DHEAを増やすために必要なイソフラボンの量は、1日約70mg必要として、毎日2パックの摂取を推奨(番組では2週間の摂取で体重が減るとする男女の実例を紹介)、そのために納豆を普段買わない人がスーパに殺到、放送の翌日から棚からは商品がなくなっているそうです。

納豆の原料である豆類は、健康日本21において、牛乳・乳製品などとともにカルシウムに富む食品として、1日100g摂取することが目標となるなど、毎日2パック食べること自体が害になりませんが、普段食べていない人が大量に食べ出していることを考えると、多量摂取によるナットウキナーゼの作用やワルファリンとの相互作用、手っ取り早い方法で大豆イソフラボンが含まれる健康食品の追加摂取する可能性があるなどの問題を、私たちは注意しておく必要があるでしょう。

消費者関係のサイトでも、大豆イソフラボン含有を強調する健康食品の中にも「痩せる」ことを謳う販売法が目立つようになっているとして注意を促している。

いつも、お騒がせなこの手の番組は、関係業界の特需を生むなど経済的な貢献はあるのかもしれませんが、これとて、一部の大手業者のみが事前に放送内容を入手し、納豆が買い占められたとの報道もあり、零細業者にとっては迷惑なことです。消費者関係者も

とてもエビデンスと言えないような内容を、視聴者に刷り込ませることは果たしてよいのでしょうか? 納豆の使用量が多い茨城県で肥満の人が少ないとかというのなら、まだ説得力はあるのですが。

資料:大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A
     厚労省 http://www.mhlw.go.jp/houdou/2006/02/h0202-1.html
     農水省 http://www.maff.go.jp/syohi_anzen/isoflavon_qa.html

関連情報:TOPICS
     2006.08.24 大豆イソフラボンを含む特定保健用食品等の取扱いに関する指針

参考:朝日新聞1月11日
     http://www.asahi.com/culture/tv_radio/TKY200701110377.html
    livedoor ニュース1月14日、15日
     http://news.livedoor.com/article/detail/2977621/
     http://news.livedoor.com/article/detail/2978159/
    納豆騒動”に煽られる消費者=健食イソフラボンへの警戒どこへ
     (WEBニッポン消費者新聞)
     http://www.jc-press.com/news/200701/011603.htm

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