2021年5月

・23日は大相撲千秋楽において、照ノ富士が12勝3敗で4度目の優勝を果たし、メジャー・全米プロゴルフ選手権においては、50歳のフィル・ミケルソンがツアー通算45勝目の優勝を果たした。いずれも集中力と根性を漂わせていて、感動!

・中橋架け替え・跨線橋設置について、行政と地元住民・商店主との認識の乖離問題。行政は説明したといい、地元は事前説明もなく一方的に計画化されたと主張している。この種の問題は民主主義の進化、市民意識の多様化等により起こりやすくなっている時代だが、相変わらず行政は、説明に対して特に反対意見が出なければ(少数ならば)、了解されたと結論付ける慣習があり、地元は納得できない説明でも、素人としてその場でなかなか意見を述べにくく、当日は疑問を持っても泣き寝入りしてしまうことが多いもの。今回はまさにそのケースかもしれない。地元住民の日常生活や商店主のビジネス環境に、長期にわたり大きく影響を及ぼす事案だけに、行政は、「ご意見ご要望等、後日でも結構ですので遠慮なくお寄せください」とか告げて、丁寧に何回でも協議したいとの姿勢で臨んでいれば、もう少し違った展開になっていたかもしれない。21世紀の行政において、封建的「御達し」の意識が残っているとしたら、大いに反省すべきだろう。新体制で仕切り直しの要。(20日)

・今月は先月の市長選挙で当選した早川尚秀氏の市政が新たにスタート(13日・木)する。48歳の足利市長である。彼の祖父・賢市氏、父・一夫氏、そして尚秀氏とも少なからず思い出を持つ僕は、なぜか他人事とは思えない。政治は“味方”と“敵”の双方がいつもいる世界だが、ぜひ、信念を貫いてほしい。彼の経験、若さ、リーダーシップに期待する市民は多い。

・ところで当地域の2つ(中央、大日西)の土地区画整理事業についてである。現実問題として僕は、今のままではどう見ても施行期限・令和11年度は延長されるものと予想している。過去におよそ8年間も休止されたことがあり、延長となれば2度にわたり市民・地権者との約束を行政が破ることになり、由々しき事態となる。もし、行政の瑕疵が明白となると、私権を有する市民・地権者個々人の意思を尊重せざるを得なくなるだろう。
 いわゆる事業の先送りは、引継ぎを受けた側にその責任がバトンタッチされるので、現職の市長や担当職員にとっては、行政の継続性を理由とした最も楽な手法となる。毎年、わずかな予算を計上してダラダラと執行してきた経過から、まさに先送り精神を読み取ることができる。しかし、この事業に関係する市民・地権者の大半は、私権の制限を受けながら何十年経ても基本的には変わらないのである。行政は「自己責任」をどの程度自覚しているのだろうか。
 行政が全国的に口を合わせたかのように行財政改革を掲げ、例外なく本市も取り組んでいるはずだが、この身の丈に合わなくなった事業は、単に先送りでいいのだろうか。先送りで展望が開けるのか、あるいはもっと深刻な問題になるのではないかと、関係市民・地権者として僕は心配している。市の財政状況は将来に向け、もっともっと厳しくなっていくはずだから。
 全国的に土地区画整理事業の廃止や見直しが増加傾向にあり、公共事業の学者等専門家やマスメディアは、過去に異例かつ悪例(休止問題)を持つ当地域の2つの事業の動向を注視しているだろう。
(以上、今年4月末日までの状況を踏まえた物語である。)

・当館に隣接する貸店舗の内部改装工事(まず解体から)が始まった(6日)。飲食・卸売・小売業の店舗として6~7月にはオープンするが、僕は昔から「店舗のまちおこしへの貢献」がいつも頭の中にあり、30歳代の梁川健人・理紗夫妻に期待を寄せている。当館、ゲストハウスとともにこの貸店舗も「自身のため、まちのため」を念頭に置いて臨んできた経緯があり、それぞれ街並み景観を含めそこそこの成果を感じているので、新テナントの出店が地域の元気アップのキッカケになれば幸いと思っている。夏場は試運転かな?

・例年より遅れたが庭木の手入れに着手した(1日)。暖かくなって雑草や虫も“躍動”してきた。いまだコロナ禍であり、首都圏からの来訪者は激減状態だが、当館やゲストハウスを運営する僕らにとってはこれも仕事の範疇であり、心身健康上もプラスに作用して気持ちいいもの。植物は“生き物”としていろいろなことを伝授してくれる。