2014年6月

陽春の雑感

 4月下旬から5月上旬は例年、足利学校や鑁阿寺を訪れる人が多く、記念館周辺の石畳道は“人の山”となり、各飲食店とも時間帯によっては“お断り”となる。行政・商工会議所・商業会・まちづくりグループ等は各種イベントを組み、祭りとして盛り上がりを見せる。この賑わいの主な要因は①GWであり、②あしかがフラワーパークのフジの花、でもある。しかし、通年型で活気のある地域になるには、まだまだハードルは高い。
 この時期は記念館の入館者も多い。「建築・生活文化上の公開です。電気料等、管理運営費の一部を入館料としてご負担いただいています」―と。東京・千葉・神奈川・埼玉・茨城、また、近隣の群馬・栃木は多いが、時々関西・九州・東北等、遠方からも迎える。「日本家屋が好きなんです。子どもの頃、こういう家に住んでいたので懐かしいんです」等々、古民家に関心のある方々との会話は弾む。旅人の共通点は、何よりも地元の人との対話を楽しみにしているはずだと、私は思っている。この際、足利のPRにも心掛けている。
 「最近の新築住宅には、畳の部屋や床の間を設けない人が増えていて残念です」と、我が国の伝統工法に精通する建築関係者はこぼす。私は入館者の内、特に若い方には「将来住宅を新築する場合にはぜひ、一部屋でも畳の部屋を」―と、呼び掛けるように努めている。日本文化の一面が危うい昨今を心配して―。 国は最近、古民家等歴史的建築物の活用に向けて動き出した。建築基準法・消防法・旅館業法の適用除外など、日本経済再生本部は全国規模の規制改革に取り組み、具体的に乗り出した。京都の町屋の取り壊しのような遅きに逸した事例は多いが、私にすれば日本が進むべき当然の方向だと思っており、国レベルで行政が目覚めてきた事を高く評価している。課題は、久しく“新建材と使い捨て文化”に浸ってしまった国民が、等しくこの価値観を共有できるかどうかだ―が。
 那須塩原市のUDホームは最近、古民家仲介事業のための全国的ネットワークを立ち上げた。40団体が連携するようだ。また、複数の大手企業も古民家再生ビジネスへの取り組みを強化している。ようやく“この分野”が面白くなってきた。17年ほど前、自費で古民家公開・活用に踏み切った頃の想いが、広く現実化してきた事を知って私は、実に嬉しい。

中央地区まちづくり会議

blog201406b  みだしの中央地区とは、井草町及び通2丁目・大門通の一部で4ヘクタール余のエリアを指す。5月27日(火)、中央地区まちづくり会議総会が行政の担当部・課長等も同席して開かれ、市長宛要望書を満場一致で決議、大竹会長から相川部長に手渡された。この要旨は次のとおり。

中央地区土地区画整理事業
の再開について(要望)
 みだしの土地区画整理事業につきましては15年ほど前、行政から「市民と行政の協働のまちづくり」の一環として実施したいとのご提案を受け、関係住民・地権者の意向も踏まえて法律決定に至った経緯があります。しかしこの、行政の事情による現在の「休止問題」の継続は、地域活性化を逆行させる要因の1つになっておりぜひ、早期に再開されますよう、ここに要望させていただきます。
 日頃、多くの関係住民・地権者から「再開したら積極的に当会議に臨みたい」との声をいただいており、史跡足利学校や国宝・鑁阿寺周辺及び中心市街地の再生のためぜひ、特段のご配慮をお願い申し上げます。

●法律決定―事業進行―見直し―休止―と、2人の市長の執行権の乱用により、行政が理不尽な経過を辿ってしまっている事は、全国でも極めて珍しく、私は残念に思っている。休止からすでに5年。関係住民等に対し、3階以上の建物の設置は認めない等々、規制(しばり)をかけたままの状態が続く。増してや“足利の顔”と言われる、足利学校と鑁阿寺のすぐ近くでの出来事。和泉市政やいかに?