2014年1月

年頭

newyear2014 2014年の年頭。例年になく多忙だった。年末31日からこの6日までは、アート特別展の準備やら本番やらで、私は充実した日々を送った。妻もそうだったと思う。木造古民家や現代アートに関心を持つ方々への機会の提供ーと、やり甲斐を感じて。現代作家の発表の場でもある。
 最近の私のライフスタイルの中心は、所有する古民家と森林のブラッシュアップになっている。多くの人々が放棄するような事を少しづつ前進させているつもりで、自分なりにここに価値観を見い出しているのだろう。今年もステップアップできれば、と思っている。
 とは言え、夫婦2人の能力だけではまさに微力だが、この道、その道の“達人”との出会いや交流が総合力となり、行事全体のパワーや魅力は高まるもの。今年も“良きパートナー”とジョイントできる日を楽しみにしている。

スポーツの美しさ

ski 今、フィギュアスケートが熱い。12月上旬のグランプリファイナル/世界一決定戦では、羽生結弦と浅田真央が金メダルに輝いた。他の日本勢も健闘した。また、同下旬、全日本選手権の結果を経て、ソチ五輪に男子は羽生・町田・高橋、女子は鈴木・村上・浅田の各選手が日本代表として選考された。男女共に上位のメダル獲得が楽しみだ。
 スポーツの戦いは、勝っても負けても美しい。技術・体力だけでなく、心の純粋さや強さも求められるのがスポーツ選手だ。頭も良くなければ勝てない。スポーツは芸術であり、文化とも言える。
 私の母校・早大は、早くから人間科学部とスポーツ科学部を創設し、個性教育にも力を入れてきた。さすがに間違っていなかったと思う。幾多の一流選手を輩出し、国際的貢献度も高い。
 私の最近は、テレビのスポーツ観戦が楽しみの1つになった。多種目にわたり、堂々と世界のトップレベルで活躍する日本代表選手は、一国民としても誇りだ。サッカー、野球、スキー、スケート、陸上競技、ローンテニス、水泳、バレーボール、ゴルフ等々―と。私の青春時代に比較すると、卓球等いくつかの種目は外国勢に押されぎみだが、世界における日本スポーツ界のレベルは、プロ・アマとも全般的に高水準となった。
 フレーフレー日本!―と。これからもスポーツの美しい戦いに数多く感動したいものである。

歴史と音楽を楽しむ会「松村記念館コンサート」

相場皓一・梶彩乃コンサート 表題は12月18日(水)夜の行事の正式タイトルである。主にフルート(相場)とハープ(梶)のアンサンブルだったが、ソロもあり、一流奏者から流れる名曲の数々が30数名の来場者を魅了した。
 コンサート会場としては、一般的に市民会館や市民プラザ等のホールが連想され、全国的に古民家活用タイプは極めて少ない。会場設営、音響効果、収容人員、駐車場、周辺環境、その他諸設備等の面からも不都合・不便だらけだ。プロとしての興行収益を度外視して今回、相場さんと梶さんは記念館を利用してくれた。
 「ある日、記念館2階でフルートを吹いてみましたが、部屋の空気に柔らかく包まれ、普通の会場とは違う“何か”を感じました。それはきっと“良いもの”であると私は思います。私が感じた“何か良いもの”を今日、演奏をお聴きになる皆様と分かち合えれば幸いです」(相場)―と。 
 相場さんが使用した複数のフルートの内1本は、木製で1900年初頭にロンドンで作られたものである。まさに“100年物”だ。また、梶さんが使用したハープは、米国ライオン・ヒーリー社製最高級グランドハープである。人と物が付加された事により、記念館も一時、輝けた。
 当HPのイベントスペースもぜひ、参照願いたい。