2019年4月

・世界卓球2019ハンガリー(ブダペスト)が終了。女子ダブルスで伊藤・早田組が銀メダル、橋本・佐藤組が銅メダル、混合ダブルスで吉村・石川組が銀メダルだった。女子ダブルス準決勝は、日本人ペアの同士打ちとなったが、好ゲームを展開した橋本・佐藤組に僕は“敢闘賞”と口にした。注目のシングルスは、男女とも期待に反しほぼ全滅で、やはり“中国の壁”は厚かった。韓国も躍進。日本は男女とも強くはなっているが、中国は相変わらず手ごわいですぞ!

・パリ中心部の世界文化遺産・ノートルダム寺院が大火災、高さ90メートルの尖塔が焼け落ちた(日本時間16日)。僕もかつてヨーロッパを旅した際に訪れた、思い出の場所の一つ。12~13世紀に200年近くかけて築造された、カトリック教会の聖堂でパリが誇るゴシック建築の代表。極めて残念としか言いようがないーが。

・昨年来、ゴルフのタイガー・ウッズが復活傾向にあったが、ついにメジャー第一戦のマスターズ・トーナメントで5度目の大会制覇を果たした。ゴルフ、体調、私生活など困難を極めたが、まさにどん底から抜け出し、再びヒーローとして戻ってきた感で、ベストの“ドラマ”に映った。逆転優勝であり、観衆すべてを魅了したと思うが、上位陣にはジョンソン、シャウフェレ、ケプカ、デー、シンプソン、モリナリ、ファウラー等々そうそうたるメンバー。ただ、松山英樹など日本勢が振るわなかったことは残念でならない。(4/15)

・14日(日)の足利学校門前マルシェ。当館では「民藝の茶会と展示」が開かれ、盛況だった。一階の奥座敷では、川島宗鳴氏による6名の予約制茶会を5回行い、生菓子、干菓子、薄茶。一階の床の間と表庭では、抹茶ミルクなどソフトドリンクとベトナムぜんざいなど甘味。二階の床の間(二部屋)では、茂呂クラフト(茂呂裕司氏)の民藝の品々の展示・販売―と。このイベントも古民家活用にふさわしい行事となり、感謝。

・この頃、街なかを回遊する日が増加している。従来は主に足利学校・鑁阿寺周辺や渡良瀬運動公園の散歩だったが、街なかの中心・東・西・南・北部の建物密集エリアや神社・仏閣等を巡りながらの散策も楽しいもの。新しい発見も多い。特に老朽建物の解体現場が増える傾向にあり、立ち止まって見聞。“衰退”が叫ばれて久しい街なかだが、10年、20年後には新しいスタイルの街並みに変わっているだろう。

・毎年4月の足利市役所人事異動。「まちは人で決まる」が僕の持論だが、この視点で新しい幹部人事を分析。僕が人事課で職員研修責任者の時の中堅・新採職員が部長、課長などで活躍。年功序列システムの弊害もあり、かつてはいい加減な人も随分幹部に就いたものだが、今や質的には向上。特にまちの魅力アップや活性化に関わる事務事業には、「勇気」と「実行力」を有する人材登用が必要。

・オヤジが生前、晩酌の際、助役時代の経験などを時々口にしていたが、当時の幹部職員の話を思い出す。「町田は利口者、岩本は切れ者」―と。歌舞伎が好きだったオヤジらしい表現。その後、町田さんは助役を経て市長、岩本さんは助役と、市政の重責を担った。僕はこの方々に仕えたことがありタイプは異なるのだが、共通点として、ずば抜けた「勇猛心」と「緻密にして豪胆」なリーダーシップを備えていた。市勢進展の一つの要因か。