歴史と音楽を楽しむ会「松村記念館コンサート」

相場皓一・梶彩乃コンサート 表題は12月18日(水)夜の行事の正式タイトルである。主にフルート(相場)とハープ(梶)のアンサンブルだったが、ソロもあり、一流奏者から流れる名曲の数々が30数名の来場者を魅了した。
 コンサート会場としては、一般的に市民会館や市民プラザ等のホールが連想され、全国的に古民家活用タイプは極めて少ない。会場設営、音響効果、収容人員、駐車場、周辺環境、その他諸設備等の面からも不都合・不便だらけだ。プロとしての興行収益を度外視して今回、相場さんと梶さんは記念館を利用してくれた。
 「ある日、記念館2階でフルートを吹いてみましたが、部屋の空気に柔らかく包まれ、普通の会場とは違う“何か”を感じました。それはきっと“良いもの”であると私は思います。私が感じた“何か良いもの”を今日、演奏をお聴きになる皆様と分かち合えれば幸いです」(相場)―と。 
 相場さんが使用した複数のフルートの内1本は、木製で1900年初頭にロンドンで作られたものである。まさに“100年物”だ。また、梶さんが使用したハープは、米国ライオン・ヒーリー社製最高級グランドハープである。人と物が付加された事により、記念館も一時、輝けた。
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