両崖山の改善に一役

両崖山 私が代表を務めるNPO法人まつむら森林倶楽部のメンバーに最近、理解と協力を要請した事がある。残る人生でやるべき事がたくさんあって、時間よ止まれ!と叫びたいところだが、これもその一つだ。以前、総会の席上、何回か懇談した件での改めての提案となった。
 過日、市内本城1丁目の由緒ある両崖山の中腹の所有林(雑木)を散歩してきた。台帳面積は1.4ヘクタール(4,200坪)だが実際はそれほどない。実はこの山林の入口のエリアが県の砂防事業の対象になり、詳細設計が提示されてきたが、3年後には安全な風致地区として進入路を含め整備完了となる計画。両崖山は市民の“心象風景”の一つであり、歴史的には藤姓足利家や長尾家の山城があった所である。総合運動場をはじめ市街地一帯を眺望でき、また、市街地から両崖山に目を向ける人も少なくない。ここにイチョウ、サクラ、モミジ等々の木々を植え、後世に残していけたらNPO法人らしい社会貢献になるのではないか―と。下刈り・伐木等林地整備は森林組合作業員に委託し、苗木の植栽は私どもやボランティアでも十分可能と考えている。当法人が集大成としてこれからできる事、実現可能性のある事業としてメンバーに承認要請したのである。
 名草地区の主要な山林(杉・桧)は2年間にわたって大間伐を行い、ほぼ理想的な森林環境にする事ができた。私個人の森林組合への委託という手法だったが、当法人の存在が精神的支えとなり、意欲を持続できたと思っていて、メンバー各位に感謝している。ただ私は、ツリーハウスやバーべキュー広場の設置構想が夢に終わってしまった事を大変残念に思っているのでぜひ、メンバーと相談し、ここ本城1丁目の山林で何か検討したいとも思っている。
 市域の45%が山林の足利である。この大半が放置状態にある現況は、地球環境の観点からも好ましくない。